フィルムが届いた。オークションで安価に買った期限切れ
の感度100/12枚撮り。さっそく気になっていたオリンパス
のTrip35に装填を。撮影後のフィルムの巻き戻しの操作に
たぶん不具合が起きている。その部分の機構の負担を軽く
するために、撮影枚数が少ない12枚撮りのフィルムを選ん
でみたのだ。一度の撮影枚数が多すぎれば、機械式の古い
カメラには、負荷がかかりすぎてしまうことがあるので。
この個体は、故障しかけているのだろう。前回の撮影後に,
巻き戻しの操作がうまくゆかず、フィルムが無惨に千切れ
てしまったのは,フィルムの撮影の枚数に関係があるのだ。
と私は思った。その対応策が12枚撮りのフィルムを使って
みるということ。問題の部分=スプロール機構への負荷を
軽くすることができるはず。つまり撮影後に,フィルムの
巻き戻しの操作が問題なく行なえるようになるはずでは。
一度のフィルムの装填で,12枚だけの撮影では少なすぎる
気もするが,ワンカットごとに、精神を集中してみようと。
このカメラはセレンが生きているので,露出は気にしなく
てもいい。オート専用なのだから。ゾーンフォーカスでの
ピント合わせを忘れないように。フレーミングだけに意識
を向けて。いい構図の写真を。写りはいいはずなのだ。
短い時間でフィルムを一本、12枚の試写を終えた。しかし
巻き戻しは今回もうまくゆかなかった。巻き戻しのレバー
が固くなりすぎて無理をしたら,最後になってフィルムが
10cmほどもまた千切れてしまった。…たぶん撮影済みの
カットはすべて問題ないと思う。現像には出せそう。だが、
残念ではあるが,このカメラはもう使えそうにない?
地元のカメラ店で現像をしてもらった。どのカットもよく
写っていた。使わずに引退させるのはじつにもったいない。
しかし今後も,撮影ごとに、フィルムの巻き戻しの操作で
不具合が起きるのは、私にとっては非情なストレスである。
オークションで、状態がよくて安価な個体が見つかったら、
いつでも買うつもりでいようか。そんなことも考えて…。
こんな妙なカットがあった。フィルムの一枚目。もう一回
ほどは念のために,フィルムの装填時に、空シャッターを
切っておいたほうがよかったのかもしれない…。
(このカメラはどこかに不具合があるのは確かなこと)