同型機が2台.コニカのハーフサイズカメラ「Eye」~そのシリーズ
の初代機.なかなかいい写りをする機種.昨年?の撮影では2台とも、
なんの問題なく使用できていたが….露出計も精度にとくに異常なく、
機能していた.だが今年の春になって、また2台で撮影を.フィルム
を現像に出したら、どちらもなにも写っておらず真っ黒な状態だった.
動作を確認してみると、ともにシャッターに粘りが発生.撮影後にも
絞絞りはわずかに閉じていない状態.ゆえにフィルムは完全に感光を.
レンズを前面部分から簡単に分解してみた.やがて現れた閉じた状態
の複数枚の絞り羽根を、ジッポーオイルで湿らせた綿棒で、軽く清掃
をした.すると不思議と、絞り羽根の動作が機敏になり、シャッター
を切った後は、開いてすぐに閉じるように.2台ともにどうやら機能
が改善したらしい.私はそのメンテナンス作業がうまくいったことに
感動して我を忘れて?作業の経過を撮影することを失念していた….
レンズを組み立て直して、各部の動作を確認したら、…残念なことに、
オート露出の場合は、絞りは粘らずに、問題なく撮影ができそうだが、
ストロボ使用時の、変則的な絞り指定操作では、どんな絞りの大きさ
の場合でも、F16ほどの小さなままでしか開かず、粘りがあるままの
状態だった.不思議な現象に思えるが、この2台はともにおなじよう
な症状で、オートの場合のみ、普通に使用が出来るようになった….
ともに露出計も精度に問題なく機能している印象.ファインダー内部
はトップカバーを分解して清掃.かなりクリアになった.これは気分
がいい.そしてふたたび撮影を.1本のフィルムを2台で使い分けて.
感度400/24枚撮りのカラーネガフィルムを使用.×2=48枚.
ストロボ使用時の、速度1/30秒 絞り2.8~16は、使用できない.
マニュアルでは絞りに粘りが発生.オートのみで撮影を.
フィルム装填時=4回分巻き上げ.
First body. 1~20:1台目:寝室 巻き上げ?
2nd body. 22~寝室:2台目:
アップした写真は、
以上が、2台目の「Eye」で撮影.以下が1台目の「Eye」で.
いい写りだった、露出計はややアンダーぎみではあるが、そのこと自体
は私の好みでもあるので嫌な感じではない.かわいいロゴと美しい微妙
なボディのカーブも素敵だ.やはり Hexanonレンズはかなりいいもの
なのだろう.コニカのカメラにはよい写りのものが多いからだ.これで
Eyeの初代機2台は動作品に.後継機も持っている.みな使えるもの.
Konica Eye
●レンズ:Hexanon 30mm/F1.9
●シャッター速度:B・1/30~1/800秒
●露出:セレン光電池によるプログラムEE
●焦点調節:目測 ●最短撮影距離:1m
●絞り:1.9~16 ●電池:セレン光電池
●サイズ:111×68×45mm 420g
●当時価格:14500円 ●発売:1964年
*ファインダー内には、距離ゾーンマークとシャッター速度が
指針表示される.マニュアル時にはシャッター速度 1/30秒
に固定される.絞りは 1.9~16まで任意に選ぶことができる.