blueな日々

( Art で逢いましょう)

できたということ~Ricoh Auto Half:Pan Focus,4th body

2013年10月24日 | ●Camera:Half,Toy,etc
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だいぶ前に、たぶん今年のはじめころに、動作品ということで入手した個体.
リコーのハーフサイズカメラ「AUto Half」の初代機~その4台目.しかし、
動作の確認中に何故かシャッターが切れなくなってしまった.すぐに分解を
して不具合箇所の修理を行おうとしたが、私の未熟なスキルではどうしても
異常な部分がわからなかった.ファインダー内部は非常にきれいで、露出計
も機能していたと思う.入手直後はたぶん正常に動いていた.簡単にだが
分解をしてしまったので、返品も出来ないだろう.惜しい個体だ.動かなく
なってしまった.安価でもあったので喜んでいたが.もったいなく残念でも.

それから数ヶ月後.同型機の別の個体を入手して、ファインダー内の清掃の
ためにまた分解を.マニュアル操作のみ可能な個体で.その時、シャッター
と裏蓋のロックの機構に関連があり、シャッターの修理方法がわかったよう
な気がした.さっそく4台目~実際は3台目に入手したものだが、ふたたび
分解して、該当箇所を確認してみた.…裏蓋をボディにロックする仕組みが、
シャッターロックの解除にもなっており、その部品のわずかな位置のずれが、
シャッターを切れないようにしていたのだ.ボディ内部の微妙なカーブ状の
とくに溝など掘られていないガイドにその裏蓋ロック部品をのせる.すると
ロックの解除も可能になり、撮影時にはロックがされたままの状態になって、
シャッターが切れるように.文章の説明ではわかりづらいだろうが、つまり
なんとなくではあるが、故障が修理できたということだ.このAuto Half~
とくに初代機は、日本のカメラの歴史に残る名機だと考えているが、遮光を
モルトのみに頼るなど、技術的には劣っている部分も存在する.シャッター
のロックによる今回発生した機能不全なども含めて、各部の設計にもたぶん
問題があったのかもしれない.だがやはりいいカメラだ.私が非常に好きな.


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Auto Half? ●フィルムシステム:35mmパトローネ入りフィルム?
 ●画面サイズ:24×17mm ●フォーカス:2.5mに固定焦点
? ●レンズ:リコー25mm/F2.8 3群4枚構成=理研光学 製造富岡光学
? ●シャッター:1/125秒=AE時 1/30秒=フラッシュ時?
 ●露出計 :セレンメーター、針押さえ式AE
 ●サイズ:90×71.5×31mm 270g ●発売:1962年


とにかく撮影ができるようになった.ファインダー内部にはほとんど曇りも
なくきれいな状態で、撮影中は気分がいいはずだ.露出計は精度が不明だが
確かに機能している.明暗の差のある被写体にカメラを向けてシャッターを
半押しにすれば、自動的に絞りが変化している.露出不足の黄色い警告灯?
も表示されている.その機能の意味がよくわからないのだが.…念のために
試写ではオートとマニュアルでの操作を.感度100のカラーネガフィルムを
使用する.オートでは高感度には対応していないから.ハーフサイズゆえに
24枚撮りフィルムが倍の48枚に.撮りごたえがある.あるいは気楽である.




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