ハーフミラーを他のカメラのものと交換してみることに.ジャンク品の
たぶんヤシカの部品を.その作業はうまくいって、二重像がすっきりと
見えるようになった.こういうメンテナンスは、私は、はじめてのこと.
だが、ファインダー内のピント調節の、その二重像の上下像にはかなり
のずれがある.近接ではピント合わせが難しい?状態.トップカバーを
分解して、関連する部分~ピントの調節用ねじを見つけたが、以前誰か
が無理に扱ったらしく、ねじ山がつぶれていた.これでは調節のしよう
がないことに.仕方がない.不安を感じながら撮影することになりそう.
感度100/24枚撮りのカラーネガフィルムの半分を使用.
(残りは、Mamiya35 Auto-Metra2で)14枚目. 1/60秒 f4~
写りはいい.陰影の再現も素晴らしい.やはり近接でのピント合わせは、
かなり困難な印象.二重像が上下にずれているので、アバウトに、左右
の被写体の像の合致~これでピントが合う、を操作して撮影を.修理の
専門業者に依頼しても、ねじ山のつぶれの改善は無理なのかもしれない.
この個体は、この状態で使いつづけることになりそう.操作性に不安が
あっても.実際、写りの良さに驚かされる.使わないのはもったいない.
Walz 35SV
●型式:35mmレンズシャッターカメラ ●フィート表示
●使用フィルム:35mm ●画面サイズ:24×36mm
●標準レンズ:Sコミナー45mm/F1.9 絞り1.9~16
●シャッター:B.1~1/500秒、セルフタイマー内臓、シンクロMX
●フィルム:レバー巻き上げ 巻き戻しは折り畳み回転クランク式
●発売:1958年 当時価格:不明
*今はなきワルツ商会の、わりと希少な 35mm判レンズシャッター
カメラ「Walz 35SV」~ファインダー内部の二重像も経年劣化で
かなり薄くなってはいるが、それほどひどいものでもない.露出
関連の操作は古いスタイルのライトバリュー=LV方式というもの.
現在では面倒なものに感じてしまう.露出組み合わせは同じまま、
写り方を微妙に変えることができるという仕組み.速度や絞りの
変化で、被写界深度を変えてピントの合う範囲をずらしたりする.
デジカメを使う今ではだれも興味がないだろうシステムだろうか.
写真撮影の仕方=技術など、の考え方の違いがある.今と昔では.
*ハーフミラーは、他のカメラのものと交換済み.