コニカのレンジファインダーカメラ「C35 Flash-matic」～希少品で現在
でも人気のある、そのブラックボディ．安価に入手することができたので、
動作などに疑問もあったが，私の不安や疑心をよそに，試写の結果はじつ
に素晴らしいものだった．すべてのカットをオートで撮影．適正な露出に
なっている．明暗の違いも恐れずにいい写りばかりだ．私は幸運だったの
だろうか．C35のシリーズ機種はこれで４台目．今でもみな問題なく動作
をしている．C35 Flash-matic のフラッシュマチック機構は，あらかじめ
ガイドナンバーをセットしておけば撮影距離に応じて自動的に絞りが選択
されるというもの．そのためにこのカメラは完全なオート専用機となった．
露出計が劣化していたら，変則的なマニュアル操作の撮影になって苦労を
するところだった．いい個体にめぐり会えたものだ．やはり幸運である．
Konica C35 Flash-matic
●レンズ：Hexanon 38mm/F2.8 ●露出調節：プログラムAE
●シャッター速度：B, 1/30～1/650秒 ●撮影距離：1.0m～∞
●焦点調節：マニュアル～二重像合致式距離計連動
●電源：MR44×1＝現行品のLR44で代替可能 ●発売：1971年
ファインダー内部はクリアで二重像のピント合わせは楽だった．操作性も
悪くない．シャープで大人の印象．そのブラックボディはやはりいい感じ．
C35のシリーズの中では、この個体をながく常用しそうな予感もしてくる．
写りは実に見事なもの．名機と呼ばれ現在でも人気のあるるゆえんである．
陰影も質感も素晴らしい．次回は三脚を使用して，スローな速度でも撮影
をしてみたい．室内の暗がりにもっと分け入るのだ．その闇の中までも．
