フジカ～現富士フィルムのゾーンフォーカスカメラ「 Light Compact 35」
この個体も、露出計の精度が不明なので，感度100/24枚撮りのカラーネガ
フィルムを使用して，カメラ側の感度を 50.100.200 と設定を変え試写を．
どれかが偶然に、適正な露出になるのではないかと考えて．露出計が完全に
機能しない場合は，ストロボ撮影用の任意の絞りを流用してシャッター速度
1/30秒固定で、マニュアル風の撮影もできるが，この個体の露出計はそれ
ほどの劣化はないようす．感度設定を変えた露出補正ができそうで楽になる．
レンズはFujinon 38mm/F2.8．ピントの調節は前玉回転式のゾーンフォー
カスで 0.8mから無限遠まで．露出調節はプログラムAE．シャッター速度
はF2.8=1/30～F22=1/250秒．フィルム感度設定 ISO200まで．フィルム
送りはレバー巻き上げ式クランク巻き戻し．シンクロはＸ接点．フィルター
は 30.5mmねじ込み式．発売は1970年．かなりコンパクトに作られている
ゆえか，なんだかトイカメラにも見えてしまう．だが状態は悪くない個体．
各部の動作はスムーズでファインダーの内部もクリア．ボディ正面のセレン
電池カバー部分にのみ傷がある．露出に影響はしないと思われるほどの．
試写の結果はいいものだった．感度の設定を変えて撮影する必要はなかった
ような印象．ほとんど差がなかった．つまりこの個体は今でも完全な動作を
している．まったくの完動品なのである．以後はフィルムを装填してからは，
そのままオートのみで撮影をすればいいのだ．アップした１カット目の写真
は私の孫娘．それほど明るくない室内で撮影を．感度は使用したフィルムの
ISO100のままで．いい写りである．ゾーンフォーカスの最短距離１mで．
