リコーのゾーンフォカスカメラ「A-2」～すでに持っていて、お気に入り
のAD-1の姉妹機．AD-2はダイアル設定の日付写しこみ機構のみを省いた
もので、発売は1980年．スペックはAD-1とまったくおなじだ．レンズは
35mm/F2.8．シャッターは1/30～1/250秒．電池は露出計用にLR44を．
ゼンマイでのフィルム自動巻上げ～カメラの正面に配置されたスイッチが、
通常の１コマ毎の撮影とレリーズボタンを押している間は連続撮影が可能．
約10コマ前後となる．ファァインダー内部には露出警告の赤マークが表示
される仕組み．適正時に緑色．背面にあるボタンはバッテリーチェック用．
35mmという広角レンズも特徴．このA-2がリコーで最後のゼンマイ式の
自動巻き上げ機構を備えたカメラになる．試写では感度400/36枚撮りの
カラーネガフィルムを使用．露出計の精度に不安があったが，撮影結果は、
みないい写りだった．室内のやや暗い被写体でも戸外の明るい空も，例外
なく適正な露出に．やはりリコーの古いフィルムカメラは上等なものだと
私は再認識を．撮影が終わるころに撮影モードを連写に切り替えて，孫娘
を連続撮影．ゆっくりとシャッターが切れて、自動でフィルムが巻き上げ
られ，またシャッターが切れて…．そんな感じで10秒ほどの間に５カット
ほど撮影を．なかなかよく撮れているではないか．非常にうれしい．これ
でこのカメラの実力がよく分かったので、以後は不安なく撮影することが
できるだろう．ADシリーズは２台に．どちらも完動品．安価に入手して．
