大口径の明るいレンズなので撮影が楽しみなカメラ.だがレンズの状態
が悪くて全体に傷や汚れが.しかし入手後の撮影では2度とも、不思議
なことに、その影響はほとんどなかった.いい写りだったのだ.ネット
上の関連する記事では、レンズ表面の傷は写りにはほとんど影響しない.
浅い傷ならたとえ無数あっても、そうなのかもしれない.そう実感を.
撮影の前は、すべてのカットがソフトフォーカス風の写真になるのでは
ないか、といっや不安も解消された.マミヤのレンジファインダー機種
「35 Autodeluxe 2」~1962年の発売.シャッター速度は1/500秒まで.
絞りは22まで.シャッター速度と絞りが連動するLV方式を採用.これ
がなんとも使いにくい.どちらかを動かせば他も自動で微妙に適正露出
の組み合わせを求めて、動いてしまうのだ.つねに速度と絞りのリング
が連動して動くので操作がしづらい.オート撮影ならそれでもいいかも
しれないが,マニュアルでの操作では不都合な動きとしか考えられない.
経年劣化で曇り汚れていたファインダー内部を分解清掃.セレン光電池
の精度はほとんど大丈夫.トップカバー上部に設置された小さな露出計
の窓の中に指針がある.中央部分を指せば適正なものに.速度と絞りを
変えればその指針も連動して動く.安心できるが参考程度のものかも.
分解清掃中の写真を撮っていたはずだが、見つからなかった.作業自体
はこの春のことなので、PCの写真管理ソフトのどこかに行方不明に….
Mamiya 35 Autodelux 2
●型式:35mm判 レンズシャッター式カメラ
●画面サイズ:24×36mm
●レンズ:Secor 48mm/F1.7(5群7枚構成)
●フィアンダー:一眼三つ窓式距離計連動逆ガリレオ式ファインダー
パララックス自動修正
●焦点調節:二重像合致式距離計 直進ヘリコイド
ブライトフレーム付 倍率0.6 基線長43.5mm 最短連動距離1m
●シャッター:レンズシャッター コパルSVK セルフタイマー付
●シャッタースピード:機械制御 B.1~1/500秒 ライトバリュー付
●巻き上げ:一操作レバー式(操作角170度)
自動巻き止め フィルム枚数計自動復元式 巻き上げ表示装置付
シャッターはフィルム巻き上げで自動セット 二重撮影防止
●シンクロ:MX接点(フルシンクロ)B型ターミナル付
●露出計:露出計連動機構内蔵、一針式定点追跡法
(セレン・ゼロメソッド式)ボディ上部及びファインダー内の二箇所で
操作可能 連動限界~暗い方表示装置付 高低切替不要全感度範囲連動
●サイズ:83×137×75mm 774g
●価格:23800円 ●発売:1962年(昭和37年)