散歩の途中。小さな古書店に『フロベールの鸚鵡』
と『家族』の単行本があった。ともに百円で買った。
前者はポケット版を持っているが、こちらのほうが
読みやすいかもしれないと。『家族』と『血族』～
以前古書を買ったもの、の連作は文庫本で読んだが、
次は、これら単行本を再読しようと思う。山口瞳の
自伝的な物語の傑作。彼の母親の写真も素晴らしい。
箱入りの美本で、私のささやかな宝物になりそうだ。
『フロベール～』は、ある友人が勧めるイチ押し？
の作家の作品。翻訳物。知的な作品なんだろうと。
………
疲労感がはなはだしい。横になって、本を読む以外、
今日は何もしないつもりだ。驚くほど頬がそげ落ち、
ウエストもさらに細くなってしまった。スリム化は
歓迎したい現象だが、不健康であっては意味がない
とも思う。空腹にも慣れてしまい、酒は不要になり、
ただいつものように、思い悩む自分がいるだけ。
………
風邪は治ったのだろう。煙草を吸えるようになった。
また私はヤニを室内にまき散らしている。体内にも。
コーヒーが美味しい。読書がなぐさめに。アートを
再開して習字と念仏を始め、少しずつでも人とつき
あい、仕事がうまくゆけば、私も幸福を感じるかも。
何かの、ボランティア活動を開始できるようになる
かもしれないし。基本～blueは変わらないのだが。
………
暖房は必要なくなった。早朝わずかな寒さを感じる
だけである。地道に真面目に、自分なりのルールで、
生きてゆきたい。あと20年。