何かを忘れているという感覚があった。
今朝になって思い出した。月曜日は、私の娘、Nの誕生日
だったのだ。メールしておいた。お祝いの食事をしようと。
いかに、うかつな自分か。落ちつきをなくした自分なのか。
あと10日ほどで今月も終わる。なんと月日のはやいことか。
取り残される自分がいる。そんな姿を、強く意識している。
じっとしてはいられない。ハローワークへ行ってみようか
と今、考えている。ネットでは検索できない、管理人など
の私に似合う募集があるかもしれない。実際そんな、一部
が非公開になった求人情報も多くあると職安の職員が先日、
教えてもくれたし。出かける準備をした。行くことに。
ひげを剃って、スーツを着た。ネクタイは持参。履歴書用
の写真を外で～駅などに設置してある機器で、撮影をする。
自宅ではもうプリントしない。プリンタの調子が悪くなり、
品質がよくないし。色あせもするし。傷がつきやすいし。
ハローワークには管理人のフルタイムの求人情報はあった。
しかし給与が少なすぎた。たぶん年金受給者向けのもだけ。
介護助手の求人の紹介状を一社分出してもらった。明後日
の面接になる。履歴書に貼る写真を撮った。年齢の現実が
写されていた。老いの初期の段階が見える。感じてもいる。
疲労感もblueも、そこには着実に確実に刻まれていた。
午後５時。煙草と安ワインだけを買って帰宅。今日の食事
は出前を注文するつもり。料理はめんどう。疲労感が強い。
図書館から借りた本を何冊か拾い読みしてみた。テレビで
ニュースとドキュメンタリィを見た。急速に睡魔に襲われ、
番組の途中で眼鏡を外して横になった。しばらく音声だけ
を聞いていたが、我慢できずに眠りの世界へ。
６時起床。窓を開けたらすっかり秋の気配が。夏の熱気を
失った空気が心身を引きしめてくれる。煙草の煙で汚した
くない気分にも。そして温かいコーヒーがおいしい。
今日は歯科へ。また入れ歯の調整。歯ぐきの治療と歯垢を
落として、そろそろ下の歯の治療もはじまる。ブリッジと
呼ばれる義歯を装着する準備。遅すぎたがケアは真面目に
取り組んでいる。今後の食生活～栄養補給とそのバランス
も重要らしい。歯と骨～カルシウムが溶けださないように。
介護助手へ応募する履歴書。添付する自己紹介書の内容を
一部書き直すつもり。今日、送付する。書類審査をクリア
できればいいが～面接は来週になるだろう。将来が明確に
なり生き甲斐も芽生えるかもしれない。明日は先に、別の
医療施設での面接がある。介護の実態がすこしわかるかも
しれない。私が以前、母親の在宅介護で体験した、介護の
実際は、なんといっても個人的なはんちゅうのものだから。
ベランダに立ち外を眺めていた。見わたせる限り視界には、
よく晴れた世界があった。自分は確かにここにいるはずだ。
実際に触れあえたものはわずかなもので、その他の多くの
接触や経験と感じてきたいとなみは、実はただの、幻想に
過ぎなかったのかもしれない。これから先も同様に。