みごとに劇的な色彩である。フェイクライカ=Zolki-1で撮影。
あらためて私は、その写りのよさに感心していた。露出が適正
だったのだろう。…いつも適当に数値を決めているのだが。
まず撮影後の、フィルムを巻き上げる。シャッタースピードを
決める。絞りの数値を悩む。ピント合わせ専用のファインダー
をのぞく、その横の構図専用のファインダーをのぞく、そこで、
ようやくシャッターを切る。フィルムは、次の撮影の直前まで
巻き上げない。古いメカに負担がかかるし、シャッターの数値
の設定にもかかわるから。手順がたいへんなカメラなのだ。
フィルムをよく見たら、二重露出はなく、おしまいの2カット
ほどに、しわの跡のようなものが写っていた。撮影中フィルム
の巻き上げ時に、操作に違和感があった。つまみが急に非常に、
固くなったのだ。不具合が起きつつあるのかもしれない。
こんなに、きれいに写るのなら、もっと常用をしたいカメラだ。
すべてマニュアルでの操作なので、いつも、いい写真が撮れる
とは限らないが、私の撮影の=露出のカンが冴えれば、絶妙な
色あいの写真が出来あがるはずだ。ロシアのカメラとレンズは、
馬鹿にしてはいけない。そういうことでもあるのだろう。
だいじに、そして日々よく使うということは、カメラを長生き
させることでもある…。このカメラは、ずっと私とともにいて
欲しい。そう願う。共同作業?で、いい写真を撮るのだ。