FO-29はロケットから分離するとセパレーションスイッチにより衛星に電力が供給され、受信機、アナログ送信機、OBC、バス機器が動作するようにプログラムされています。「その2」でご照会しましたように2個のスイッチを用いて冗長系を構成していますが、メカニカルな機構であることや衛星の表面に取り付けられているため厳しい温度変化に曝されますので長期間の運用には不安があります。このスイッチが不具合を起こすと衛星の電力供給が停止し衛星の生死に関わりますので、衛星の内部にラッチングリレーを搭載しセパレーションスイッチと並列に接続してあります。分離後、衛星からのビーコンテレメトリが受信できたら最初に送るコマンドが、「メインリレーON」のコマンドです。このコマンドが実行されたというテレメトリが確認できれば最初の大きな仕事が完了となり運用関係者は「ほっと一息」付くことができるのです。
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