中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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北アルプス;大日岳縦走;第2日目(1);雷鳥沢ヒュッテから奥大日岳へ

2018年08月24日 03時56分15秒 | 北アルプス

                                                                                            <稜線からの眺望>

          北アルプス;大日岳縦走;第2日目(1);雷鳥沢ヒュッテから奥大日岳へ
                     (塔ノ岳常連有志)
               2018年8月2日(木)~4日(土
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第2
日目;2018年8月3日(金) 

<ルート地図>


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<雷鳥ヒュッテの朝>

▇朝風呂
 昨夜,あまりに早くから寝てしまったので,深夜に目が覚めてしまう.それから数時間,真っ暗な中でジッとしている.これが辛い.
 漸く4時を過ぎる.
 ”そうだ! ここは温泉だな!”
 私は朝風呂に入ることにする.
 そっと部屋を抜け出して,ちょっと複雑な構造の階段と廊下を伝って風呂場へ.
 先客は一人.
 お湯はやや温めだが,実に気分が良い.
 ユックリと温泉を堪能してから部屋に戻る.私が部屋に戻ったときには全員が起床している.皆さん元気そうである.

▇早出の登山者
 外は大分前から明るくなっている.
 急な坂道が見えている.もうこの坂道を登って室堂方面に向かう登山者が居る.
 ”ありゃ…! 昨日,あんな急坂を降りたんですね”
 昨日,何気なく降りた下り坂が,意外に急坂だったのに驚く.
 「あんなに急な坂道を登るのはイヤですね」
とどなたかが言う.同感!


▇朝食
 朝食は6時からとのこと.少々早めの5時50分,1階(だったかな?)の食堂へ向かう.
 係員が,
 ”5名様ですね…?”
と確認してから,席を指定する.
 朝食のメニューは写真の通りである.特に味噌汁とご飯がとても美味しい.当然お替わりをしてしまう.
 最後にお茶を何杯かお替わりして朝食を終える.

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<雷鳥沢を渡る>

▇雷鳥沢ヒュッテから歩き出す
 ヒュッテ前の広場で,各自ストレッチをしてから,6時54分,いよいよ歩き出しである.
 歩き出し一歩目から,登山靴の重さが感じられる.
 ”こんなに重く感じるなんて! オレも耄碌したなぁ~…ゆっくり歩かないと持ちそうもないな”
と歩き出し直後から心配になる.そんな気持ちから,
 「ゆっくりお願いします…」
と先頭のTBさんにお願いする.

<雷鳥沢ヒュッテから歩き出す>

▇ロッジ立山連峰
 歩き出してすぐに雪渓の脇を通って,緩やかな上り坂に差し掛かる.
 7時03分,ロッジ立山連峰の脇を通過する.

<ロッジ立山連峰>

▇幕営地を通り抜ける
 緩やかな下り坂になる.
 小さな雪渓を横断して,ふたたび緩やかな上り坂になる.そして幕営地を通過する.道路の両側には,色とりどりのテントが沢山並んでいる.

<幕営地>

▇雪渓と川を渡る
 7時09分,雪渓と雷鳥沢の川(称名川?)を渡る.
 川を渡ると,本格的な登山道になる.また,上り勾配もきつくなる.そうなるとますます靴の重さが気になり始める.

<雪渓と川を渡る>

▇ジグザグの上り坂 
 何カ所かの雪渓を横断しながら,ジグザグの坂道を登り続ける.登るにつれて,次第に視界が開けていく.私は一番最後.何とか,皆さんの歩行速度に合わせて,登り続ける.
 この辺りは数年前に剱岳に登ったときにも歩いたところだろうか.違うような,同じような…あまりはっきりとは思い出せない.

<雪渓とジグザグの上り坂>

<展望の尾根道>

▇下界に雷鳥沢ヒュッテ(新室堂乗越)

 新室堂乗越を通過して数分後の7時40分,標高2,380メートル地点で,素晴らしい風景を眺めながら展望休憩をとる.
 遙か下に,お世話になった雷鳥沢ヒュッテが見えている.その向こうに聳えるのは立山連峰である.
 7時42分,展望休憩を終えて,歩き出し.

<雷鳥沢ロッジを見下ろす>

▇展望の尾根道
 展望の尾根道が連続する.稜線のちょっと南側をほぼ稜線と平行して通るトラバース道である.ごく緩やかな上り下りが連続する.進行方向左手には,立山連峰の山々が見えている.
 残雪の山々を眺めながら,散策気分で歩き続ける.

<展望の稜線歩き>

▇前方に峨々とした山塊が見える
 7時5分,前方に峨々とした山が聳えている場所に到着する.どうやら,奥大日岳かな?
 ”うへ~…,あんなところまで登るの…! こりゃ,大変だ”
 前方を見ると.手前の山は直登するのではなく,山頂を迂回するトラバース道が付いている.ちょっと安心するが,その先が良く分からない.

<前方に凄い山が聳えている>

<ガレ場の上り下り>

▇急な上り下り

 トラババース道で良かったなと思っていたら,次第に急勾配の上り坂になる.礫や石ころがゴロゴロしている.
 ”ありゃりゃ!…宋は問屋が卸さない…か!”
 やがて,先ほど手前に見えていた山の山頂近くまで登る.そしてその先は,少し急な下り坂になる.

<上り坂が急になり始める>

▇ガレ場
 9時08分頃,ちょっと急坂のガレ場を登り始める.私たちはノロノロ歩きをしているが,もっとノロノロのグループに追いつく.突然,私たち以外のグループに出会った感じで,我に返る.
 ”ああ,それにしても靴が思いな”

<急坂のガレ場>

▇珍しい花で道草
 ガレ場の急坂を登り切ると,また平坦な稜線道になる.正直.ホッとする.
 9時22分,なにやら珍しい花があるようで,急遽,道草.花のことはサッパリの私は何のことやら全く分からない.
 花が分からないと言うことは,花の愉しさを知らずに生きていることになる.それが何とも口惜しい.

<花を眺めながら道草>

<奥大日岳山頂>

▇巨石累々の山頂

 登山道からちょっと外れて,9時27分,何とか奥大日岳山頂(標高2,606メートル)に到着する.
 奥大日岳の山頂は巨石が累々と重なる.岩山である.私たちとほぼ同時に山頂に到着したグループが居て,狭い山頂はちょっと混雑する.
 雷鳥沢ヒュッテを出発したのが6時54分だったので,休憩時間込みの所要時間は2時間33分.エリアマップ記載の標準コースタイムは2時間10分.3ピッチで休憩10分とすれば休憩時間は30分.合計2時間40分になる.2ピッチならば2時間30分.したがって,私が足を引っ張ったにもかかわらず,まあ,標準コースタイムで歩いたということになるだろう.

<奥大日岳山頂に到着>

▇記念写真
 もう,多分,一生の間に大日岳を訪れることは,まあないだろうということで,山頂で記念写真を撮る.
 ”これで,登ったという証拠ができたぞ…”
 折角だから,奥大日岳で30分近くの長い休憩を取りながら,行動食を少し摂る.

<奥大日岳山頂>
                               (つづく)
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