<称名滝遠望>
北アルプス;大日岳縦走;第3日目(2);大日平,牛の首経由で下山
(塔ノ岳常連有志)
2018年8月2日(木)~4日(土)
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第3日目;2018年8月4日(土) 晴
<ルート地図> ※再掲
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<大日平から難所「牛ノ首」へ>
▇大日平をノンビリと歩く
大日平小屋での昼食を終えて,9時35分,再び歩き出す.
暫くの間,大日平の平坦地が連続する.勿論,いくら重たい靴を履いていても平坦地ならばそれほど苦にもならずに,まあ,まあの速度で銭湯に付いていく.
<大日平を行く>
▇牛ノ首の難所
心地よい平坦地歩きは長くは続かない.
突然,左に曲がって,急な下り坂になる.登山道の両側が切り立った岩山に変わる.先頭のTBさんが,
「…鎖場がありますよ…」
という.その声に,
”ああここが難所といわれる牛ノ首に違いない”
と確信する.
最初に,落差10メートルほどの鎖付きの崖下りが始まる.正直なところ,結構,面白い.ただ疲れる.
つづいてハシゴや崖下の鎖場などが次々に現れる.その度に重い登山靴が邪魔になるし,疲労が蓄積する.写真など撮っている余裕がなくなる.
私の下山速度があまりに遅いので,MGさんに私のリュックの中の荷物の一部を持って頂く.本当に面目ないが,大いに助かる.感謝,感謝である.ただ,疲労しながらも,一回の転倒もなく(あったら大変),何とか鎖場,ハシゴの連続箇所を通過する.
<無事下山>
▇ジグザグの急な下り
鎖場を抜けると,ジグザグで急な岩稜下りが連続する.私も慎重かつ必至に下山し続ける.途中で2~3回立ち休憩を取ったが,もうそれを記録するだけの気持ちの余裕がない.そのために,牛之首から下山し終わるまでのラップタイムは記録していないので,どこで何回小休止したかの記録は残っていない.
突然,先頭を行くTBさんが,
「あっ! 舗装道路に出ましたよ…」
と言う.大日岳登山口に到着したようである.
疲労しているのに大口たたくなと言われそうだが,
”あらら…もう登山口ですか…”
とあっけない気分になる.
<登山口に到着>
▇大日岳登山口
12時47分,何とか無事に大日岳登山口に下山する.
私が四苦八苦して下山しているのを見ていた同行の皆さんが,拍手しながら私を迎えてくれる.私は嬉しいやら情けないやらの複雑な気持ちである.でも,まあ,歩く速度がちょっと遅かったかも知れないが,一度の転倒もなく無事に下山できたので,これで良しとしなければ…
ここはかなり大きな駐車場になっている.称名寺滝見物に来られる観光客が多いようである.
<大日岳登山口>
<称名寺滝見物>
▇おとなしく駐車場で留守番
一息入れてから,称名寺滝見物に行くことになる.片道高々15分程度だが,私は大事を取って,皆さんが置いていくリュックを見守りながら,駐車場で留守番をすることにする.
「…もし売店かなんかあったら,冷たいものでも買ってきて下さい…待ってます!」
駐車場には直射日光が照りつけている.それが舗装で照り返して,メチャメチャ蒸し暑い.
私は僅かばかりの日陰を求めて右往左往する.
少し離れたところに,称名寺滝の凹地が見えている.
それにしても,ジリジリとやけに蒸し暑い.
<称名寺滝遠望>
▇称名寺滝駐車場を出発
称名滝見物を終えた皆さんが駐車場に戻る.
「…滝の側には売店などのお店は一軒もありませんでした.冷たいものはお預けですね…」
とつれない報告を受ける.
13時20分,駐車場を出発,バス停称名滝へ向けて歩き始める.舗装された緩やかな下り坂である.岩稜ばかりの登山道に較べたら,勿論歩きやすさは天と地ほどの差がある.これならば,私でも十分に歩ける.
道すがら沢山の観光客とすれ違う.
進行方向左手は,称名川の深い谷になっている.
<舗装道路を下る>
<バス停称名滝>
▇レストランで一休み
13時30分,進行方向左手に「展望広場休憩所」という看板が立っているレストラン風の建物が建っている.
「…ああ,ここなら何か食べられるものがあるかも知れない.やっているかな?」
ということで,建物の中に入ってみる.
客は殆ど居ないが,内部は結構広い.
あまり愛想の良くない(失礼!)初老の男性が店番をしている.各自,自分の好みのものを注文する.どうやらソバを注文する人が多いようである.私は冷たい飲み物が欲しかったので,とりあえずは牛乳を所望する.結構お値段は高いが…
<レストランで一休み>
▇バス停称名滝へ
13時50分,レストランを出発する.
相変わらずの下り坂が続く.
レストランの店主に伺ったところ,バス停はすぐそこにあるといっていたが,田舎の人の言うすぐそこは結構遠いことがあるので,ちょっと警戒する.
<レストランを出発>
▇バス停称名滝に到着
13時52分,バス停称名滝に到着する.立山行バスの発車時刻は14時10分.丁度良い待ち時間である.
まずは切符でも買おうかと思う.ところが,このバス停は無人で,6~7段の階段を登ったところに小さな待合室があるだけ.数名の先客で,待合室ほぼ満席である.
「…多分,SUICAが使えるでしょう…」
と同行者が言う.
”それもそうだな…”
ということで,取りあえずは乗車口のポールの前にリュックを置いて順番を確保する.
まだ昼下がり.照りつける太陽がジリジリと暑い.ポール近くの木陰に入って,雑談をながらバスの到着を待つ.
(つづく)
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