今日は、aqua嬢とゴンゴちゃんと一緒に、塀の中のジュリアスシーザーという映画を見に行きました。
これは、イタリアの実在する刑務所が舞台の、ドキュメント映画です。
イタリアの刑務所には、演劇による更生プログラムがあり、刑務所内にある劇場で、一般人客の前で実演するのです。
この映画は、その演劇が完成するまでの様子を、刑務所内に24時間カメラを入れて追ったもので、出演者は全員重大犯罪を犯した受刑者です。
とにかく受刑者達の迫真の演技が凄くて、とても素人とは思えません。
劇の演目がジュリアスシーザー(ブルータスお前もか、の台詞で有名な、ローマの皇帝の生涯)なのですが、これが裏切りと殺人の話であり、受刑者達の人生とも被ってきます。
舞台の稽古をしていても、それが台詞ではなくかれらの本音にも聞こえてきます。
実際、台詞と本音(台本にない台詞)が入り混じり、そこがこの映画のミソだったりします。
最後は、舞台が大成功して終わるのですが、受刑者達は衣装を脱いだ後は、看守に連れられて房に入り施錠をされるところまで描かれています。
彼らの中には、減刑されて本当に俳優になった人もいますが、終身刑も含め、未だに服役中の人が殆どです。
刑務所内が、日本と比べて随分自由な雰囲気(もちろん限度はありますが)なのが、かなり驚きでした。
受刑者達は、実名で顔もそのまま映っています。
罪名と刑期は出ますが、詳しい犯罪の内容には一切触れられません。
日本も見習うべきシステムがたくさんあるな、と思いました。
写真は、毛布の中のビーグルアトムです。
日本の刑務所ではあり得ないプロジェクト
(刑務所全体をセットに使って撮影するとか)
なんだろうねぇ。
予想よりもドキュメンタリ色の薄い感じで
それはそれで面白かったけど、
この映画の撮影のドキュメンタリーを
観てみたい気がする。
普段はどんな生活してるのとか。
日本ではほんと考えられないような刑務所のシステムが
いろんな国にあるよね。
演劇による更正プログラムかぁ・・・
今思うと、あのアントニーの演説は、彼らの実際受けた裁判をダブらせているのかもね。
イタリアの裁判制度は知らないけど、弁護士の弁論みたいだったもんね。
実際の劇を市民が刑務所まで見に来るんだけど、女性客がキャミ着ていたり、胸の開いた服を着ていたりするのよね。
あれも日本じゃ禁止するんだろうなぁ~と思った。
セキュリティ上の問題が無い(もしくは防げている)のだろうね。
自由な雰囲気にした方が、かえってトラブルも少ないのかしら。
それとも国民性の違いかなぁ(笑)。