実は、この記事、だいぶ前に書いていたのですが、アップし忘れていましたのでアップしますね。 季節柄 記事とは無関係に桜を載っけて見ました。
いつも1時間前に職場に着くようにしているため、睡眠時間も少ない毎日(4時間弱)です。
早くついて『医学会新聞』なるものを見ていると ピル治験 というお話がありました。(ボストン在住の 李先生のはなし)
話を要約すると
「そもそもピルの治験は、1954年ロックという医師の下、「避妊」研究が目的であることは患者さんに隠され、表向きは「不妊治療」の研究ということで始まったようです。
プロゲステロン単独20日間投与、1週間休薬」の方法で毎日被験者から尿を採取。治験は大成功を収め、プロゲステロンが完璧に排卵を抑制するという結果を得るのに時間はかからなかったようです。
しかし、正式にFDA(米国の新薬を認可する機関)の認可のために、大規模な臨床試験を実施する必要があった。米国では、避妊法を広めること自体が違法だったため、それを米国ではできない。行ったのは、 米国自治領である プエリトリコ。 当時、貧困対策の一環として人口抑制の必要が叫ばれ、ちょうどよかったのだ。 結果、きちんと薬を飲み続ける限りは、避妊効果は100%だったが、被験者の17%に嘔気、頭痛などの副作用が見られたらいい事実を、問題視しなかった。 」
というものです。
昔は、患者さまに本当の説明なんてせずにいろいろな治験や研究が行われていたんですよね。おそろしい事です。この事例は、成功例でしたけれど、もし、逆の方向にでも行っていたら。考えただけでも身の毛がよだちます。でも、副作用が多いことを問題視しないというところが問題だったのですね。 また、大規模実験は、やはり、米国ではやらず(できず)、その支配下の貧しい人たちを使ってという非道徳なやり方を当然のようにやっていたなんて。ほんと信じられませんね。今ではありえませんから。 応援してくださる方ここをクリックしてくだされば嬉しいです