かなりお久しぶりでの復活です!
「砂の権威」第二章
新垣先生の取り計らいにより、私は、突然入局初年度の10月からインターベンションセクションに配属された。インターベンションは、当時大人気であり、聞くところによれば、新入医局員が初年度からそこに回れる確率は宝くじで一等を当てるくらいに低く、異例な事のようであった。新垣先生は、新人雲上人でありながらこの医局ではかなりの力を持っている事が証明されたのだった。
三河先生は、初めて会ったときから破壊的に明るかった。シャイな私ではあったが、ほぼ同年代の彼とはあっという間に意気投合した。普通なら、インターベンションは、同じくらいの学年のものが同時にローテンションするとやりたい手技がバッティングするため、いさかいになる事が多く、異なる学年のものをまわす事になっている。しかし、彼と私は、ほぼ同学年であったのにもかかわらず10年来の友人であるかのようにいつも一緒にいた。あまりに仲がよかったため、影では、「三河島:みかわしま」と呼ばれていたようだったが、そのときは知る良しもなかった。 ああ、やっと復活かあ! 遅いぞ!と思われた方も、期待もしていなかった方もクリックしていただけると怖い展開まで一気に書き挙げられるのですが…