教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

ピースフルスクールプログラム(大人向けデモ版)に参加

2014-09-03 | 研修・セミナー・講演など
ピースフルスクールのプログラム(大人向けのデモ版:主催 クマヒラセキュリティ財団 協力 日本ファシリテーション協会)に参加してきました。

「ピースフルスクールとは、建設的に議論して意思決定する習慣を学ぶことと、コンフリクト(対立)を子ども自身で解決することを軸にした教育プログラムであり、民主的な社会の担い手となる平和な社会を構築する力をもつ人を育てます。」(http://peacefulschool.kumahira.org/ より)

今回は、日本ファシリテーション協会の協力ということで、ファシリテーターの集まりの勉強会においてピースフルスクールのフレームから構成した4時間のワークショップを将来展開していくので、その1時間分を試しで体験してみて、1時間でフィードバックするという流れでした。

はじめに熊平さんの方から、趣旨説明やピースフルスクール全般、対話2.0、ピースフルスクールプログラムで、コンフリクトを解決しているオランダの小学生の例などのお話があり、それとともにミニワークを3つ体験しました。

ピースフルスクールの学習テーマには
1.共有ビジョン
2.チームビルディング
3.文化創り
4.感情・共感
5.主体性・自己肯定感
6.多様性の村長
7.コミュニケーション
8.他者貢献
9.対立・問題解決
10.デモクラシー
11.リーダーシップ
12.コミュニティ
13.コラボレーション
14.リフレクション
というものがあるそうです。

このうち、今回は、
1)自分の意見を持つ
2)自分の感情を言葉にする
3)褒め言葉やアドバイスに変える
という3つをテーマに展開されました。


1)自分の意見を持つ
では、自分の意見を持つ事の重要性、人の意見に反対の意見を持つことは悪い事ではなく、そうであっても友達でいてよいという基本的なところを抑えながら、「犬より猫が好きである」という命題に対して、賛成・反対。・わからないのコーナーに移動してもらい、
「意見、根拠、事例」というフレームで意見を述べる練習をしました。
フィードバックでは、「犬より猫が好き」は1例目で慣れるのにはgoodだが、大人対象なので、2例目でもっと葛藤がおきる重いテーマの賛否について意見を求めるのがよいのではという感想がありました。

根拠や事例を示すというフレームは、自分の意見を相手にわかってもらうポイントとなります。

2)自分の感情を言葉にする
いわゆる対話などで行われている”チェックイン”です。
カードをつかって、ネガティブ感情、ポジティブ感情についてペア同志で語り合いました。
フィードバックでは、「男性は人前では感情について語るのがそもそも苦手なのでは?」とか「カードがあって感情に気づけてわかりやすかった」などの感想がありました。

3)褒め言葉やアドバイスに変える
ある少女におきる仮想的な一日を朗読。
まわりの人がネガティブな態度・言動で接する場合とポジティブな態度・言動で接する場合の違いについて参加者に認識してもらうというワーク。
フィードバックでは、「いつもポジティブな態度で接していると本人に甘えが出はしないか?」といった感想も寄せられました。

2時間でワークショップとフィードバックが密になった、またピースフルスクールのエッセンスを知ることのできる良い機会でした。
ありがとうございました。

なお、ピースフルスクールに関しては、教員ステーションが取材したレポートを読んでいただくと詳細がわかります。
こちらです。



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