教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

第1回 フューチャーセンター柏 実施

2011-01-09 | 研修・セミナー・講演など
こんにちは。1/9(日)に実施した、フューチャーセンターの報告をいたします。

日経新聞に掲載されたこともあり、参加者が増えて、30名超える参加者がありました。
参加していただいた皆さん、ありがとうございました。
今回の参加者は、柏在住・柏勤務の方をはじめ、松戸や流山あるいは東京・名古屋の方もいらっしゃいました。参加者のお仕事もさまざまでしたが、中でも市役所や図書館、実際に行政に関わっていらっしゃる方が何人か参加していただいたのが”未来のまちづくり”をテーマにしたフューチャーセンターの企画側としては嬉しかったです。

場所は倉庫を改造したギャラリーのislandさんの1階部分を貸し切りとさせていただきました。

13時にスタート。はじめに今回のフューチャーセンターの趣旨説明を私からさせていただきました。フューチャーセンターは、組織(行政・企業など)を活性化し、対話の力を使って問題全体を俯瞰し、未来の課題を解決していく仕組みなのですが、問題解決というと、何かと陳情型になったり討論でA案かB案かを決めようとする向きがありますが、それではなかなか皆が納得する結論を導けません。そこで、深く対話をすることにより、何を求めているのか、どういう解決があるかというプロセスをみんなで共有することがまずは大切であるということです。行政に関してのフューチャーセンターはまだ日本に無いということでしたので、ぜひ、この柏で第一歩を記せたらという気持ちで主催しました。
また、このフューチャーセンターでの場のグランドルールについても説明させていただきました。要は安心安全な対話の場にしてくださいというお願いです。

13:10~13:30
富士ゼロックスKDIの荒井さんからミニ講演をしていただきました。荒井さんは、企業としてのフューチャーセンターを富士ゼロックスで立ち上げ運営しているスタッフで、フューチャーセンターの専門家です。こうした第一人者にぜひゲストで来ていただきたいと思っていましたので、プレゼンは楽しみでした。フューチャーセンターとは何か、海外事情や日本の事情、フューチャーセンターに期待されることなどをコンパクトにまとめて話していただけました。参加者の方にもフューチャーセンターの概要を理解していただけたのではないかと思います。

13:30~14:20
ワールドカフェを行いました。20分×2ラウンドです。
問いは「柏の強みって何ですか? 柏の弱みって何ですか?」
です。強み:弱み=7:3 くらいで出していただくようお話し、対話で出てきたことについては、付せんにもまとめてもらいました。

14:20~14:35
ここを休憩時間として、同時にハーベストをしました。ハーベストは、ここまでの対話で得られた成果のシェアです。
会場に貼られた木のオブジェ(模造紙とフェルトの創作)に、強み(青の付せん)と弱み(赤の付せん)を各自貼っていただき、眺めてみながらの休憩でした。いろいろな意見がでましたので、またまとめてどこかで御報告したいです。

14:35~15:10
フューチャーアート(これは勝手に作った造語です)を行いました。
百円均一ショップで買った小物(紙粘土、リボン、ホログラムシート、ビーズ、セロファン、風船等)を使って、小さなアート作品を作ってもらいました。
これは、まだ言語化されていない「未来の柏」のイメージを手を使うことで、右脳的によびおこそうという趣旨で企画しました。個人でつくってもらったあとで、「個々の作品の意味するところ」をグループ内で発表したり質問しあったり。そこで、未来の街のイメージが言語化されていきます。
そして、その後、ここにつくった作品をつなげて、ひとつのストーリーをテーブル毎に考えてもらいました。そして、統合された作品を、みんなで見て回るギャラリートークという形でハーベストしました。
とにかく、作品が力作ぞろいで、こわすのがもったいないくらいです。
作品の意味するところをプレゼンしていただいたのですが、こちらも皆さん上手で舌を巻く思いでした。ここをメインに据えていましたが本当にやって良かったと思います。

15:20~15:50
ここで再びワールドカフェに入ります。
1つ目の問いは、「あなた(とその仲間)ができそうなこと、取り組んでみたい(街づくりなどに関して)ことはありますか?」
フューチャーアートや対話などを通して、こんなことをやってみたいという今の思いをテーブルごとにシェアしてもらいました。
2つ目の問いは、「次のフューチャーセンターで取り上げてほしいことは何ですか?」というものです。フューチャーセンターは2回目以降も継続していくことが鍵であると荒井さんはおっしゃっていました。次にどんなことにつなげていったらよいのか、参加者の方のニーズを把握しておきたいと思いました。

15:55~
クロージングです。柏まちなかカレッジ学長 山下洋輔さんからの挨拶で場を閉じてもらいました。終了後もしばらく談笑がつきませんでした。

3時間があっという間でした。
片付け後に、スタッフで夕食をしながら簡単にふりかえりをして解散しました。
第一回フューチャーセンター 密度の濃い充実した半日でした。
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