教育のとびら

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presented by 福島 毅

アクティブラーニングにおける態度目標

2015-02-08 | マインド、メソッド、ツールなど
産業能率大学 小林昭文先生のブログに、アクティブラーニングにおける態度目標の話がでていました。

これは重要なことなのでブログでコメントしておきたいと思います。

-----------以下、小林先生のブログ(2015年2月8日号)からの引用


「最初の目的目標、態度目標(ルール)提示が大事」ということを重視しています。

今回も最初に2~3分割いて初対面の挨拶とルールの説明をしました。

「(特に問題演習の時は)しゃべる、質問する、説明する、動く(立ち歩く)、チームで協力する、チームに貢献する、をやってくださいね」

「普通の授業の時のルール、黙っている・じっとしている・ノートをきちんととる、は入っていないでしょ。だから、そうすのはこの授業では悪い授業態度だからね」

この説明で一瞬「ホント?」と怪訝な表情が起き、そのあとは笑顔と笑い声が起きます。

「協力してくれますか?」と質問すると、「はい、やります!」「大丈夫です!」「やろうぜ!」などの声が聞こえます。

ここで私は成功を確信します。今回も無事に進みました。

「暗黙のルールを切り替えるために、その場のルールを提示し賛成を得る」という手続きが大事なのだと改めて感じました。

-----------------------------------------------------------------引用ここまで-------------------

アクティブラーニングでは、生徒の自主的・能動的な学びを重視します。

そのときに重要なのがグランドルール。

先生が、どのような目的・目標で授業を展開するか。
つまり、なぜ、何のための時間なのか という説明。

そして態度におけるグランドルール説明およびその遵守に協力を求めることです。

クラスというユニットの集団で学ぶので、各自がばらばら勝手な動きになると全体のパフォーマンスがあがりません。
なのでルールが必要です。

ただし、アクティブラーニングの場合、生徒のアクティブな活動を期待するので、小林先生が示されたように、
「(特に問題演習の時は)しゃべる、質問する、説明する、動く(立ち歩く)、チームで協力する、チームに貢献する」
をルールとして動いてもらうわけです。


これは、私が教職員向けの研修でもよくお伝えしていることです。

どういう意図を持ってルールをつくり、なぜ守ってほしいのかをきちんと説明するということ。

これはファシリテーターとしての教師としてシフトしていくときにとても重要な要素だと思います。



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