これからの教育はこの４点

知識ベースのコンテンツは、児童・生徒・学生（学び手）が自分で取りに行かれる時代。

そうなると、これからの教育機関とか教師の役割はだいたいこの4点に集約されるのではないか？というのが、私の仮説です。

１．生徒の成長の教育環境をととのえる

環境を整えるというのは、学び手がどんなリソース（人、道具、時間など）を使って成長していけるのかというシナリオを知っている教育提供者ができる、そしてそれが大きく影響を及ぼすファクター。ここがますますクローズアップされてくると思われます。また、どんな環境を用意しているのかというのも、学び手が学校を選ぶファクターになりえるということを意味します。

２．個人での学び方の学びを教え、支援する

学び方とは、例えてみれば辞書の引き方。わからない単語に遭遇しても辞書を使いこなせれば文章を自分で読んでいかれるように、学び方を学ぶことで、自立的に学習をどんどん進めることができます。検索技術や動画・テキスト資料の使い方、まとめ方、アウトプットの仕方、記憶、理解、応用、分析、評価、創造に関わる学習の方略、学習の途中において困ったときはどのような手段で解決するかも含めて伝えておくことで、自動・自立的な学習が促進されるからです。これは最終的に学校を卒業して指導者がいなくても自分で学びを切り開く力を与えることになります。

３．対話（チームでの学び）の仕方を教え、支援する

今日の複雑化する社会において、ひとりだけで問題解決をすることは難しい場面が普通です。チームで対話しながら、共同作業しながら最適解を見つけていくには、学校でこのような体験をたくさんトライし、自転車の運転のように無意識に身についていることが今後は当たり前になっていくことでしょう。それはリアルで人と協働する場合もあれば、オンラインなどのつながりで行われる場合なども想定して、あるいは協力人数も少人数から大人数規模まで。時にチームリーダーになったり、メンバーになったり、リソースを提供する側になったり、さまざまな役割を経験することで自身の適性（強み、弱み）などもわかるようになり、どんな場面で自分をどう生かすかということも自覚することができるでしょう。

４．リフレクションの仕方を教え、支援する

リフレクションは、自分個人やチームを進化・成長させ、学びを促進するためには不可欠な要素です。このリフレクションの方法や実践を積むことで、指導者がいる場合でもいない場合でも適切なリフレクションをツールとして適切に使い、強みを伸ばし、弱みもカバーしていくことができるようになります。