小学校6年と中学3年に課された全国学力調査ですが、今回も「活用」に課題がみられたとの報道がありました。8/30朝日新聞の記事によれば、多くの情報から必要なものを選ばなければいけない問題や、グラフの情報からわかったことを基に意見を書くといった問題で特に弱さが出ていたとのことです。
PISA型読解力がブームになっていますが、これは、単なるブームではなく、グローバル化が進む今日、どんな相手に対しても . . . 本文を読む
文部科学省の全国学力調査の結果が公表されました。
道府県別の正答率比較が出ていました。学力の地域差が昨年と変わらないことなどが話題となっていました。マスコミ報道では、秋田・青森・福井・富山などが高く、沖縄、高知、大阪などが低いといった結果がクローズアップされていました。
さて、都道府県別の結果としてデータを集計し、結果を競わせるように見えるその意図とは何なのでしょう? 都道府県によって教員指導 . . . 本文を読む
和田中学校ではじまった特別授業「夜スペシャル」について、大阪府の中学でも取り組む動きが出ていますので、考えてみたいと思います。
夜スペは、学力が必要とされる高校への進学を考えている生徒向けの補習授業です。
これは、有料で、塾と提携していて講師は塾の講師です。運営しているのは学校ではなく、地域本部になっています。この仕組みは前藤原校長が考え出されたもののようです。
さて、夜スペがいいか悪いか . . . 本文を読む
自身の引っ越しと行徳地震前兆観測プロジェクトの主施設移転作業などのため、まとまった時間が取れませんでした。失礼いたしました。ブログをまた再開していきます。
昨日は子供の日、News23にて工藤知美氏が設計した富山市立芝園小中学校の校舎に関する話題がクローズアップされていました。工藤氏は、21世紀型の学校建設のコンセプトとして次のようなことをあげています。
(1)施設の力と、教育の力の調和
(2 . . . 本文を読む
社会で営む人間には、日々問題がつきつけられています。
マスメディアを賑わせている国内外の事件や社会問題では、その解決に問題解決能力が必要とされます。そもそも問題とは、現状と目標との間にあるギャップですが、その本質を的確に見抜き、適切な対応策を考え、強い実行力で実行することが特にリーダーには求められているように思います。
一方で、現行の学校教育においては、この問題発見・解決ということはあまり重視 . . . 本文を読む
早寝、早起き、朝ご飯という標語がありますが、朝・夕の食卓において家族が一同にそろうということが本当に少なくなってきたようです。理由は、共働き家庭の増加、各個人のライフスタイルの多様化、子供達の塾・習い事通い、深夜に及ぶ遊びやアルバイト(高校生の場合)など多岐に渡ります。
家族が食卓にいないという空間の問題もさることながら、一緒の空間にいても話題が共有されていないという現象にも注意を払う必要があ . . . 本文を読む
ケータイ、PCなどのIT機器を使う人口、そして年齢の広がりにつれて、近年情報モラルの必要性がますます言われています。
ケータイを買い与えている保護者の意識は高いといえず、例えば「有害なサイトにはアクセスできないコンテンツフィルターのサービスを付与して使わせている」「子供がアクセスするwebサイトが危険なサイトではないか、反社会的なサイトにではないか」といったことに気を配っているケースが少ないこ . . . 本文を読む
「教師の仕事のメインは授業である。」この総論に反対する人はおそらくいないことでしょう。
しかし現実には、生徒指導に追われたり、部活動、授業とは関係のない学校行事、種々の雑用があまりに多い。これが日本の特に公立学校の現状かと思います。
生徒指導の場面、教育先進の諸外国ではどうなっているのでしょう。これは基本的には、家庭の問題ということになっているようです。授業を静かに受けるのは当たり前であっ . . . 本文を読む
2007年10月16日放送 NHK プロフェッショナル 仕事の流儀”背伸びが人を育てる”の録画番組をもう一度みてみました。
この番組では、公立高校で注目を集めている京都府立堀川高校の荒瀬校長先生が出演されていました。
荒瀬氏のことば
「やるべきときにやるべき場所でやるべきことをやる」
ということをまさに教育委員会と校長という役職でやられていたのだなと思いました。
探求科をつくり、生徒が自分 . . . 本文を読む
PISAでは批判的思考力が問われます。すなわち、あるデータなりテキストなりが提示されて、それを自分なりの価値基準で判断しなくてはならないわけです。批判と非難とは違います。肯定的にせよ、否定的にせよ、ある提示されている記述に対して、自分なりの根拠を持って論じる力が必要とされているわけです。
日本において、議論をすると「敵か味方か」といった感情論に発展しがちです。AさんとBさんは仲良しであっても、 . . . 本文を読む