花巻温泉にて温泉に浸かりのんびりした。
朝方その周辺を散策してると、台湾の方だろうか女性四人組の旅行者がいた。
その散策路で楽しげに一人ずつ写真を撮っているから中々前に進まない。
折角日本に来てもらってるし、まあこちらもコレといってやることもないので撮影の邪魔にならないように待ってあげる。
すると、今度はなぜか東屋の所でポーズを決めてこれも一人ずつ写真を撮り出した。
しかも大分寂れた東屋であるから、なぜそんな場所で写真を撮るのか理解に苦しむ。
本人達はとても楽しんでるのでそれはそれで良いのだけど、もしかしたら東屋が珍しいのだろうか。
それにしても、この周辺は山奥だからかあまり人を見かけない。
家もそれほど有るわけでもなく気のせいか生活感も感じられない。
人が住む場所よりも田んぼや畑が広大で、その中にポツポツと民家がある。
少し高い場所から街並みを見下ろすことにする。
急な階段を登ると神社があるらしい。
上まで登るまで後ろを振り返らないで階段を登り、そして後ろを振り返ると。
おお!これはこれは!!
なんとまあ絶景なのだろう。
普通に道路を走っていただけではただの田舎道に過ぎないが、やはり俯瞰してみると遠くまで見通せて散居村なのがよく分かる。
田んぼが刈り取られてなければまた景観も違ってくるかもしれない。
小高い山の上にあるので、神社にはあまり人がいなかったが。
おっと、気付けばこんな時間だ。
花巻で行きたいところがあったのだ。
マルカンビル大食堂の開店時間は11時なのでジャストに到着。
ここで昭和ノスタルジーを味わうのである。
アイスクリームを頼んだが、バカに安いくせに量が半端ない。
崩れない様に割り箸で食べるのだ。
しかし、周りを見るとみんな寡黙に各々の料理を食べている。
それでも何だか幸せそうに見えるのは、この懐かしい食堂の雰囲気がそうさせているのだろう。
そんな空間に身を置いているだけでも郷愁を味わうし、何だかしんみりと感動してしまった。
この様な店はずっと残って欲しいものである。
店を出る頃には丁度昼時で、入り口には凄い行列が出来ていた。
早い時間に来て良かったが、これほどの人が一体どこから来たのかと思ってしまった。
今回の旅は、青森県と違ってそれほど東北弁を聞けなかった(まあコロナ禍なので)。
ホテルでのチェックインの時に、フロントの若い女性の方が対応してくれた。
受け付対応や温泉の時間などの説明を一通り説明があり、僕はフロント周辺をキョロキョロしながら何となく聞いていた。
普通に標準語で話されていたが、「夜には、外がイルミネーションされますので是非…」の「そと」の箇所だけが東北弁であった。
それまで漠然と聞いていたが、その「そと」の一言で、一瞬「ん?」となるわけだ。
あれ?今の「そと」の部分だけ訛っていたよねと、僕は思わず彼女の方に向き直ってしまった。
別に訛りが悪いと言っているわけでなく、僕としては全部訛っていた方が「いやあ東北に来たなあ」と有難く思うのだ。
でも彼女はそれでも一生懸命標準語で話しているから(かどうかわからないが)、その一言だけ東北弁が出てしまった事で温かみを感じてしまった。
もう少し、そんな東北弁を聞きたかったなと。
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