Manabus Column

路地裏から尾根道を行く

奥多摩湖ロープウェイ

2019-04-09 | Weblog

天気の悪い日だったけど、先日奥多摩へ行ってきた。

奥多摩湖にある廃墟になった奥多摩湖ロープウェイを写真に収めたかったのだ。

 

この日は本当に朝から雨が降っていてこんな日に奥多摩出掛けるのも躊躇したが、廃墟撮影には逆に良かったのかもしれない。

圏央道を降りて、国道をひたすら山に向かって走る。

奥多摩は登山の時に何度か訪れているが、改めて奥多摩湖へ行くのはこれが初めてである。

 

梅雨の前は湖の水量も少なく、何となく閑散としている。

昔は観光地として賑わったようだが、紅葉の時期などを覗けばあまり人が来ないのかもしれない。

 

 

 

 

奥多摩湖ロープウェイは昭和34年に竣工されたのだが、僅か4,5年で廃業になり、所有者不在により現在までずっと放置されている。

対岸のロープウェイの『かわの駅』は立ち入り禁止になっているが、こちら側の『みとうぐち駅』はまだ立ち入ることが出来る。

ただ、流石に長年放置されているので、いつ崩落してもおかしく無くもちろんいずれは解体されてしまうのであろう。

 

 

 

 

運よく雨も上がり、国道から階段を登った所に直ぐに駅があった。

50数年も放置され荒れ放題の建物だが、窓ガラスなのども割れている。

 

 

 

 

奥多摩湖の対岸にある『かわの駅』までワイヤーが張られている。

しかし、なぜこのような場所にロープウェイを設置したのか疑問に思う。

と言うのも、その先が頂上であったり参拝する神社であったりと、利用価値なんて有るのかと。

 

 

 

 

ロープウェイはぽつんと駅に鎮座していて、しっかりとワイヤーに釣り下がっていた。

しっかりと釣り下がっているように見えるが、朽ち果てていつ落ちるのかも分からないから怖い。

長年放置されて来ただけあってそれを目の当たりにすると畏怖してしまう。

 

 

 

 

荘は言っても僅か4,5年だけど、観光客がここに訪れこのロープウェイに乗りレジャーを楽しんでいたのだろう。

 

 

 

 

 

 

ワイヤーは巨大な滑車に括りつけられていた。

この滑車を撮影してる時、足元のコンクリートに踏ん張っていると、ブオーンと鈍い音が響いたから一瞬鳥はだが立った。

動くわけ無い滑車が動き出したのかと思ったが、どうやら足をのせた事により何かが軋んだ様だった。

まあそれはそれで怖いわけだけど、あまり近くには寄らない方が良いみたいだ。

 

 

 

 

ワイヤーもしっかりとボルトとコンクリートで固定されているが、いつ切れてもおかしくは無い。

 

 

 

 

 

 

もう人を乗せる事も無く何十年も佇んでるロープウェイだが、やはり何となく寂しさを感じる。

いつ解体されるのか、はたまた後数十年はこのままで徐々に朽ち果てていくのか。

 

 

 

 

 

 

もうあの日には帰れないのである。

 

 

 

 

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