ジャズとボサノヴァの日々

Days of Jazz and Bossa Nova

イスラエルのLast of Songsが奏でるサウダージ

2015-03-14 22:00:00 | Chega de Saudade
No More Blues performed by Last of Songs

Last Of Songsは、女優で歌手のIrit Dekelとジャズ・ミュージシャンのEldad Zitrinによるイスラエルの音楽ユニットで、ジャズや民族音楽、ポップミュージックをミックスさせたユニークな音楽性を特徴としてる。そのLast of SongsがNo More Bluesをカバーしているので紹介したい。


イントロからアストル・ピアソラ/Astor Piazzollaの"Libertango"から拝借したようなリフレインでリスナーを驚かしてくれる。"Libertango"はピアソラが母国アルゼンチンの政治に嫌気をさし、イタリアで演奏活動を行っていた時に作った曲で、発表当初は異端視されていたと記憶している。日本ではCMに使われて一躍有名になったが、決してオーソドックスなアルゼンチン・タンゴとは言えない。

Last of Songsの演奏を聴いていると、もしやピアソラはイタリア時代にイスラエルの伝統的なジューイッシュ音楽であるクレズマーやハシディックに影響を受けたのではないかと想像が膨んでくる。



Last of Songsオフィシャルサイト

参考のために有名なクレズマーバンドの映像を紹介しておこう。


最後にピアソラ本人の演ずるLibertangoを堪能して欲しい。


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