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ムツゴロウ王国…寂しく帰行 テコ入れも限界

2007-11-12 11:17:34 | 個人日記
作家の畑正憲さん(72)の個人事務所が運営するテーマパーク「東京ムツゴロウ動物王国」(東京都あきる野市)が25日で閉園する。年間30万人の入場者を見込んでいたが、1年目で10万人、2年目で12万人、3年目で8万人と低迷していた。昨年からは畑さんの個人事務所「ムツプロダクション」が運営に乗り出したが、集客は伸び悩んでいた。夢と現実のギャップに、東京での開国以来、3年半で故郷の北海道に里帰りすることになった。

 王国は2004年、自然豊かなあきる野市にあるレジャー施設の東京サマーランド内に進出。犬、猫、馬たちと直に触れ合って遊ぶことができるのが最大のウリだった。

 現在、犬113匹、猫41匹、馬10頭を飼育しているが、犬と猫が仲良く暮らすエリアに入ると、20匹以上のわんちゃん、猫ちゃんがお出迎え。池の中を走り回ってカエルをつかまえるのが得意な大型犬のワカメは泥んこのまま、平気で記者にじゃれてくる。

 世話係の野村恭太さんは「王国の良さは映像だけでは伝えられないところもたくさんあった。犬50匹に囲まれて『オーッ』と思う感触や勢い、匂い、吠える声や雰囲気は生でないと伝わらない。そういう啓蒙(けいもう)活動の目的はある程度果たせたと思う」と話す。

 一方、「犬を触ったらトイレで手を洗っている人たちもたくさんいる。やはり、受け付けない方々もいたのかなあと思う」と、王国の狙いと客の期待感との温度差を実感することもあった。

 北海道の王国には今でも、キタキツネやツキノワグマに道産子やアラブなどの馬がおり、この3年半の間にはファンクラブ限定で北海道ツアーなども企画されていた。ただ、一般客は受け入れておらず、全国で2000人と言われるファンクラブだけが王国を満喫できた。

 あきる野市にいる動物たちは、東京に残るスタッフがペットとして引き取る以外は、7割が北海道に帰郷する。

 閉園が決まった王国には、知らせを聞いて駆けつけた30代の女性ファンがショックのあまりエントランスで泣き崩れる姿もあった。だが、地元のタクシーの運転手は「王国まで1回も行かない日が大半だった。王国を通り過ぎて、むしろその奥にあるあじさい園へ行く人の方がずっと多いよ」とも話していた。

 ムツゴロウこと畑さんの人気で鳴り物入りだった東京進出は当初、大いに話題を集めた。だが、犬と猫、馬だけというコンテンツは動物王国というには、あまりにもお粗末なものだったことは否めない。テーマパークとして北海道の王国を頭に描く目の肥えた東京の客にとって素朴過ぎた。

 運営会社「グローカル21」の負債も数億円に膨み、一時は土地の賃貸料や従業員への賃金の支払いも滞り、同社は昨年6月に運営から撤退を余儀なくされた。その後は、サマーランドとムツプロの共同経営で、畑さん自身がテコ入れしていたが、それにも限界があった。

 畑氏は、「東京へ嫁に出した人と動物が、北の古巣へ戻ることになりました。残念です。いろいろないきさつがあります。出来るだけ早い機会に本という形で説明させていただきたいと思います」として、経緯に対するマスコミへの取材などには応じないという。



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