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スカイマーク 機長2人が退職、病気…異例の168便欠航

2008-06-03 13:16:12 | 個人日記
「スカイマーク」(東京都港区)は2日、機長2人の退職と病気で通常ダイヤが組めなくなったとして、6月に運航を予定していた計1704便のうち、約1割に当たる168便の欠航を決めた。同日、運航計画の変更認可申請書を国土交通省に提出した。乗員の病気などによる欠航はこれまでにもあるが、国交省によると、これだけ長期に及ぶのは極めて異例という。

同社によると5月、同社の機長資格保持者約40人のうち、いずれもボーイング737の資格を持つ1人が病気療養を、1人が自己都合退職を申し出た。会社側は乗務の可否や満期を迎える契約の条件について本人と話しあったが慰留できず、新たな機長の手当てもできなかった。

 168便の内訳は6月2~29日に運航予定だった▽羽田-旭川40便▽羽田-札幌24便▽羽田-神戸56便▽羽田-福岡48便。同社は、訓練中の機長の準備が整う7月には通常ダイヤに戻したいとしているが、流動的という。同社は「ご迷惑をおかけして申し訳ない。購入していただいた方には、払い戻しや振り替えで対応したい」と話している。

 国交省によると、近年は世界的なパイロット不足で売り手市場の状態。特に、機長を自社で養成する経営体力のない新規航空会社にとって確保の問題は深刻だ。ある社の幹部は「特に中国での航空需要が旺盛で、機長1人を招へいするための相場が上がっている」と指摘する。

 大型機による大量輸送から中型機による運航回数増加への変化も、乗員の需要に拍車をかけており、スカイマークも「我々の体力では、機長1人にかけられる給与にも限界があり、契約が更新できないなどのリスクを常に抱えている」と話す。

 航空アナリストの杉浦一機氏は「新規航空会社は確かに運賃は安いかもしれないが、欠航などのリスクがより大きいことを認識したうえで利用すべきだ」と話す。機長不足の問題についても「中国とともに、世界的な格安航空会社の増加も乗員不足に影響している。今後、一層深刻になる可能性がある」と警鐘を鳴らす。

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