裏サイトで強盗募集 防衛医大生の男逮捕

東京・上野の貴金属店で約１３００万円相当の貴金属が奪われた事件で、携帯電話の裏サイトを通じて元早大生を犯行に誘ったとして、警視庁捜査１課は４日、強盗教唆の疑いで、防衛医大５年の鈴木裕三容疑者（２３）を逮捕した。また、強盗容疑で主犯格の住所不詳、無職、太田聡容疑者（４４）を指名手配した。太田容疑者は貴金属を換金して得た５００万円以上を持って逃走しているとみられる。

　調べでは、鈴木容疑者は裏サイトに「短期高収入」と書き込み、事件前日の３月２７日、東京都中央区の喫茶店内で、当時の早大生、須藤啓被告（２３）＝強盗罪で起訴、退学処分＝に「報酬は１回３００万円」と誘った疑い。

貸金業法など消費者庁 共同所管 金融庁と合意

岸田文雄消費者行政推進担当相と渡辺喜美金融担当相は４日、首相官邸で会談し、消費者行政の一元化を目指して来年度創設する消費者庁が、金融庁が所管する貸金業法、出資法、金融商品販売法を共同所管（共管）とすることで合意した。５月下旬から始まった岸田氏と関係閣僚との折衝で、消費者庁が所管する法令が明らかになったのは初めて。

　消費者金融を規制する貸金業法の検査・監督は金融庁が引き続き担い、消費者庁は主に企画立案や勧告権限を担当する。ほかの２法は全面的な共管となる。岸田氏は貸金業法全体の移管を目指していたが、両庁で連携をはかることで落ち着いた。

　また、岸田氏は同日、冬柴鉄三国土交通相と会談し、国交省所管の旅行業法、住宅品質確保法、宅建業法を消費者庁と共管する方向で調整を進めることを確認した。会談には町村信孝官房長官も同席した。

　消費者庁の所管法令をめぐり政府は今週中の決着を目指しているが、調整がついていない甘利明経済産業相、若林正俊農林水産相が週末まで外遊のため、来週にずれ込む見通しだ。

２億８０００万脱税で逮捕 不動産販売会社「ショウカ」社長

法人税など約２億８０００万円を脱税したとして、東京地検特捜部は４日、法人税法違反と所得税法違反（脱税）の疑いで、東京都港区の不動産販売会社「ショウカ」社長、林雅由末（あゆみ）容疑者（３９）を逮捕し、関係先を家宅捜索した。ダミー会社に土地を販売したように装い、経営する会社の売上高の一部を除外するなどしていた。

足立で組員を射殺 拳銃所持２人逮捕

足立区保木間の路上で４日、暴力団組員が射殺される事件があり、警視庁組織犯罪対策４課は同日、銃刀法違反の現行犯で、指定暴力団松葉会系組員の岡田旭容疑者（４３）ら２人を逮捕した。

　調べでは、同日午前１時４５分ごろ、住民から「発砲音が聞こえ、男性が血を流して倒れている」と１１０番通報があった。警視庁竹の塚署員が駆けつけたところ、路上でパジャマ姿の男性が倒れ、死亡が確認された。解体業で同会系組の岡田泰明組員（３８）で、胸に銃弾を受け、刃物で刺されたような傷もあった。

　午後５時２０分ごろ、岡田旭容疑者らが拳銃１丁を持って同署に出頭。「組幹部を殺害するような発言があったため撃った」などと供述しており、殺人容疑でも調べる。

追跡中の警察官、４人組に警察手帳奪われる…福岡

５日午前３時１５分ごろ、福岡県筑紫野市原田６のＪＲ原田駅近くの駐車場で、県警少年課の警部補（４７）と巡査部長（３１）が、乗用車から出てきた目出し帽をかぶった４人組の男から「どこの組の者か」などと拳銃のようなものや鉄パイプを突きつけられた。

　警部補が「警察だ」と警察手帳を示したところ、強奪され、巡査部長は左腕を鉄パイプで殴られた。

　４人は車で逃げており、県警が公務執行妨害、強盗容疑で行方を追っている。

　県警筑紫野署の発表によると、警部補らは薬物事件の内偵捜査中で、４人が乗った乗用車を捜査車両で追跡。駐車場に追い詰めたため、車外に出て乗用車を調べようとしたところ、逆に襲われたという。

全米女子プロゴルフ、今夜開幕＝宮里、上田の健闘に期待

【ハバードグラス（米メリーランド州）4日時事】女子ゴルフの今季メジャー第2戦、全米女子プロ選手権が5日午前7時15分（日本時間午後8時15分）から、当地のブルロックGC（6641ヤード、パー72）で始まる。
　開幕前日の4日は各選手が練習ラウンドで調整し、宮里藍、上田桃子の日本勢も18ホールを回った。同じコースで2006年に3位に入った宮里は「メジャーの難しいコースなので、今週はしっかり耐えること。苦手意識のあるホールはありません」と2年前の再現を狙う。初出場の上田は「ラフは長いし、グリーンにも傾斜があるタフなコース。でも3日間終わっていい位置にいれば当然優勝したい」と健闘を誓った。
　今季の米ツアーで6勝と圧倒的な強さを見せるロレーナ・オチョア（メキシコ）が昨年の全英女子からのメジャー3連勝を目指し、今季限りで引退するアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）は大会4度目の優勝を狙う。　

ＮＯＶＡ社員の３億円、無断で会社側の口座に

経営破たんした英会話学校「ＮＯＶＡ」（破産手続き中）の社員が福利厚生のために積み立てていた約３億円が昨年７月、社員側に無断で関連会社を通じＮＯＶＡの口座に移されていたことが、大阪府警の調べでわかった。

　猿橋(さはし)望・元社長（５６）の指示だったといい、経営難だった同社で解約者への返還金などに充てられたとみられる。府警は、猿橋元社長が流用した疑いがあるとみて、業務上横領容疑での立件を視野に本格捜査を始めた。

　ＮＯＶＡ関係者や捜査関係者によると、同社内には、社員の互助組織「社友会」があり、社内旅行費や慶弔費などに充てる目的で、毎月、給料から天引きして会費を徴収。積立金の口座は経理担当者が管理していたが、実際に支出される機会は少なく、残高は約３億円に達していたという。