カリフォルニア州マウンテンビュー(ウォール・ストリート・ジャーナル)米インターネット検索大手のグーグル(Nasdaq:GOOG)は10日、3種類の新しい検索アプリケーションを発表すると同時に、パソコン内の情報検索を可能とするソフト「グーグル・デスクトップ」の新バージョンを披露した。ネット検索市場でヤフー(Nasdaq:YHOO)やマイクロソフト(Nasdaq:MSFT)などとの競争が激化する中、中核事業である検索サービスにさらに注力する姿勢を示した。
グーグルは当地にある本社にメディア関係者を招いて毎年行うプレスイベントで、「グーグル・トレンド」、「グーグル・コープ」、「グーグル・ノートブック」を披露した。
「グーグル・トレンド」は、グーグルの検索サービスの過去数年間のトラフィックをチェックし、累計検索回数を表示するトレンド分析サービス。このソフトを利用すると、ある特定の人物、商品、テーマなどに対する世界中のユーザーの関心の高さを地域別に知ることが出来る。複数の商品の比較分析も可能で、例えば「グーグル・トレンド」の検索ボックスに「ボクサー(boxers)」と「ブリーフ(briefs)」を入力し、検索にかけると、グラフで今までの累計検索回数が表示され、ボクサーのほうが人気があることが分かる。地域別や言語別に検索回数を表示することも出来る。
この新サービスのデモンストレーションを行ったジョナサン・ローゼンバーグ製品管理担当上級副社長は「もし皆さんが広告主であったら、このサービスでどのようなことが可能となるか想像してもらいたい」と、新サービスをアピールした。
「グーグル・コープ」では専門家からの情報を得て、検索の絞り込みが可能となる。「コープ」のサイトには「健康」や「自動車」といった特定のテーマが設けられており、例えば「健康」をクリックすると「症状」や「処方」といった様々なラベルが表示される。このラベルをクリックすると専門家がタグ付けしたお奨めサイトへのショートカットが表示される。情報発信源は個人の専門家の場合もあれば、「ピープル」やワイン専門誌「ワイン・スペクテーター」といった雑誌の場合もある。グーグルはこの新サービスを通じ、ヤフーが力を入れる「ソーシャル・サーチ」市場への進出を果たすことになる。
エリック・シュミット最高経営責任者(CEO)は、グーグルはユーザーが発信したコンテンツも取り入れているとコメント。「(インターネットとは)人間と人間が体験したことに尽きる。当社はユーザーやパートナーの参加を重視している」と述べた。
「グーグル・ノートブック」は商品情報などの検索結果や自分で作成したメモを保存することを可能とするサービス。保存したデータを電子メールで友人や家族に送信することも出来る。
グーグルは「グーグル・デスクトップ」の新バージョン「グーグル・デスクトップ4」も発表した。この新バーションには、メディアプレーヤーや「グーグル・カレンダー」などの機能が新たに組み込まれた。
「グーグル・デスクトップ」はパソコンのデスクトップ内の情報の検索を可能とするサービス。ユーザーは、デスクトップ内のファイルのほか電子メールの内容まで検索することが出来る。
グーグルは、これら4種類サービスを全て無料で提供する。「トレンド」と「デスクトップ4」は即日利用可能。「ノートブック」のサービスは来週から開始するという。「コープ」については、まだ作業が続いているとした。(2006.5.12/日本経済新聞)
グーグルは当地にある本社にメディア関係者を招いて毎年行うプレスイベントで、「グーグル・トレンド」、「グーグル・コープ」、「グーグル・ノートブック」を披露した。
「グーグル・トレンド」は、グーグルの検索サービスの過去数年間のトラフィックをチェックし、累計検索回数を表示するトレンド分析サービス。このソフトを利用すると、ある特定の人物、商品、テーマなどに対する世界中のユーザーの関心の高さを地域別に知ることが出来る。複数の商品の比較分析も可能で、例えば「グーグル・トレンド」の検索ボックスに「ボクサー(boxers)」と「ブリーフ(briefs)」を入力し、検索にかけると、グラフで今までの累計検索回数が表示され、ボクサーのほうが人気があることが分かる。地域別や言語別に検索回数を表示することも出来る。
この新サービスのデモンストレーションを行ったジョナサン・ローゼンバーグ製品管理担当上級副社長は「もし皆さんが広告主であったら、このサービスでどのようなことが可能となるか想像してもらいたい」と、新サービスをアピールした。
「グーグル・コープ」では専門家からの情報を得て、検索の絞り込みが可能となる。「コープ」のサイトには「健康」や「自動車」といった特定のテーマが設けられており、例えば「健康」をクリックすると「症状」や「処方」といった様々なラベルが表示される。このラベルをクリックすると専門家がタグ付けしたお奨めサイトへのショートカットが表示される。情報発信源は個人の専門家の場合もあれば、「ピープル」やワイン専門誌「ワイン・スペクテーター」といった雑誌の場合もある。グーグルはこの新サービスを通じ、ヤフーが力を入れる「ソーシャル・サーチ」市場への進出を果たすことになる。
エリック・シュミット最高経営責任者(CEO)は、グーグルはユーザーが発信したコンテンツも取り入れているとコメント。「(インターネットとは)人間と人間が体験したことに尽きる。当社はユーザーやパートナーの参加を重視している」と述べた。
「グーグル・ノートブック」は商品情報などの検索結果や自分で作成したメモを保存することを可能とするサービス。保存したデータを電子メールで友人や家族に送信することも出来る。
グーグルは「グーグル・デスクトップ」の新バージョン「グーグル・デスクトップ4」も発表した。この新バーションには、メディアプレーヤーや「グーグル・カレンダー」などの機能が新たに組み込まれた。
「グーグル・デスクトップ」はパソコンのデスクトップ内の情報の検索を可能とするサービス。ユーザーは、デスクトップ内のファイルのほか電子メールの内容まで検索することが出来る。
グーグルは、これら4種類サービスを全て無料で提供する。「トレンド」と「デスクトップ4」は即日利用可能。「ノートブック」のサービスは来週から開始するという。「コープ」については、まだ作業が続いているとした。(2006.5.12/日本経済新聞)