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<暴露ウイルス>国産ソフト「Share」で被害千件超す

2006-05-07 12:39:01 | Weblog


 ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を介して情報流出が相次いでいる問題で、ウィニーの後継ソフトとして利用者が増加している国産の「Share」のネットワーク上でも新種の暴露ウイルスが発生、個人情報の流出など延べ1000件を超す被害が出ていることが分かった。ウイルス対策会社などは「情報流出がさらに拡大する恐れがある」と警告しており、重要データが多数漏えいしたウィニー騒動が再燃する恐れもある。
 「Share」は04年初めごろ開発された無料の国産ソフトで、ネット上では「シャレ」などと呼ばれている。ウィニーとほぼ同じ性能で、利用者の匿名性が高く、開発者は特定されていない。セキュリティー会社のネットエージェント(本社・東京都)は「今年初めの利用者は約10万人で、その後も増加傾向にある」という。
 日本国際映画著作権協会によると、05年に著作権法に違反してネット上で公開された映画は65作品。このうち、61作品はウィニーよりも「Share」で先に公開が確認されており、コピー本数も多いという。同協会は「ウィニーで暴露ウイルスが発生したことや、開発者が逮捕されたことで、映画の違法利用者は『Share』に移りつつある」と推測している。
 こうした中、先月中ごろに「Share」の暴露ウイルスが発生。利用者に気づかれずに、パソコンに保存されている文書や表計算ファイルなど「書類」をネットに放流するものと、「写真」を放流する2種類が存在する。感染時期が流出ファイルに刻印されているのが特徴だ。
 先月27日に発覚した毎日新聞の関係会社からの読者情報流出も同ウイルスによるものだった。利用者らによると、ダウンロード可能な流出ファイルは現在、延べ1000件以上に上り、「現時点では、ウィニーを超えている」との指摘もある。
 ウイルス対策ソフト会社「トレンドマイクロ」(本社・東京都)は先月24日に暴露ウイルスの存在を公表、「ウィニーを使っていなければ大丈夫というのは間違い。『Share』にも十分注意が必要だ」と呼び掛けている。
 一方、ウィニーを介した情報流出は「1万件以上」との指摘もある。
 一方、ウィニーを介した情報流出では、正確な件数は不明だが「この2年間で延べ10万件を超えている」との指摘もある。
(2006.5.7/毎日新聞)

イーバンク銀で電子納税可能に、決済システムに接続

2006-05-07 11:35:56 | Weblog

 インターネット専業銀行のイーバンク銀行は電子納税などに使われる決済システム「マルチペイメントネットワーク(通称ペイジー)」に10日に接続する。ネット専業銀行では初めて。預金者はパソコンや携帯電話を使って税金や公共料金を支払えるようになる。

 イーバンク銀は埼玉県と佐賀県から収納代理金融機関に指定された。10日から両県の税金の取り扱いを始める。NTTドコモやKDDI、ボーダフォン、NHK、損害保険ジャパン、第一生命保険、ディノスの料金も支払える。(2006.5.7/日本経済新聞)