お山の冬は氷点下になります。当然、水は凍ってしまいます。在荘中は暖房するので室内は氷点下になりませんが、室外の配管・床下の配管は氷点下になります。夜間寝静まり水道を使わず、水が流れなくなると配管内は凍結してしまいます。そこで凍結を防止する為に、凍結防止ヒーターを配管に巻きます。


凍結防止ヒーターにはサーモスタットが付いていて、5度以下になるとONになり、10度以上でOFFになるそうです(施行監督談)ただ温度感知は誤差が多いらしいです。それで安全性を考慮して5度以下でONに設定しあるそうです(施行監督談)
水道凍結防止ヒーターは一般的なもので1mあたり約13Wの電気を消費します。寒冷地では、この水道凍結防止ヒーターを水道管に対して1.5倍の長さのものを巻き付けるのが一般的です。仮に水道管の長さが2mだとすると水道凍結防止ヒーターは3mになり、この消費電力は13W×3m=39Wということになります。これだけ見ると大したことがないように思われますが、各家庭には平均で10本前後の水道凍結防止ヒーターが使われています。従って、使われている水道凍結防止ヒーターが10本だとした場合その消費電力は、39W×10本=390Wということになりますエアコンの消費電力が約400Wと言われていますので、エアコンを24時間運転しているのと同じ電力消費になります。
別荘不在時も凍結防止ヒーターをON状態にし、蛇口にも凍結防止ヒーターを設置すれば水抜きは不要になります。しかし当然、大量に電力消費します。電気代もかさみます

冬、お山で過ごすには、凍結防止ヒーターは欠かせません。設計士さんから「凍結防止ヒーターの電源ONにして、すぐに水出しした結果、水道管が暖まらない冷え切った状態で通水になり水道管が凍結してしまった」そんな事例が有った言われました。厳寒期は到着して室温が氷点下5度位になっていることがあります。一番にFFファンヒーターを点火し凍結防止ヒーターの電源ONにして、しばらくしてから水出しをするようにしています。
最近は「水抜き不要システム」が普及し始めています。運用実績が積み重ねられ、かなりシステムが確立されてきているようです。近い将来、「まだ水抜きしてるの?ずいぶん古い別荘なんですね」なんて言われてしまうんだろうな~ なんて考えながら水抜き・水出しをしているOJISANでした
