エマニュエル・トッドが文藝春秋12月号に寄稿している「米国はすでに敗北している」は衝撃的な分析と予言だ。
印象に残った件を羅列すると.....。
ウクライナでアメリカはロシアに敗れている。
アメリカは工業生産力も兵器供給力もないが、ロシアにはそれがある。
GDPという時代遅れの指標でロシア経済が破綻するとみたのは間違い。
ウクライナは、ロシア領、西部地域、中央部に分裂する可能性がある。
ドイツの本音はロシアと再び手を握ることではないか。
アメリカは世界の覇権を維持しようとして同盟国の欧州と日本を戦争に巻き込む。
イスラエル・パレスチナ問題に、世界はむしろ自分達の問題ではないと理解すべき。それが彼らが紛争から抜けだす道となる。
これでではウクライナもイスラエルもパレスチナも絶望的ではないか、それでいいのか、と思う反面。
残酷だが大局的な視点で、実にリアルに国際情勢を見ているとも思う。
これを読みながら、ウクライナのことも、ガザ地区のことも、全く楽観的にも希望的にも見通せない。ホントにおそろしい時代になったんだと思う。