[2022年以後] ぼくらの時代、ぼくらの祖国

イスラエルは空爆の被害について語るべきだろう。

10月7日で始まったイスラエルとハマスの戦争で毎日BS1で米ABC、PBS、英BBC、仏F2、ドイツ・ZDF等のニュースを見るようになった。
いずれのメディアも、イスラエルの空爆で一般の人々の死者数が増え、人道危機が深刻化しているというレポートと映像を流し、10月7日のハマスの残虐なテロについてはあまり語られない。
飯山陽さんによって、死者数を発表するガザ保険当局とはまさにハマスだとわたしは知ったが、どのメディアもその死者数を疑問視することなく報じている。
ハマスの肩を持つ気など全くないわたしでも、負傷した人々が病院に運び込まれるシーン、廃墟と化した市街地の映像を、それらがいつ撮影されたものかわからないと認識していても、繰り返し見せられることで平静ではいられない。悲痛な気持ちになる。
一方イスラエル側は一般市民の死者数などについてまったくコメントせず、それゆえ情報戦で完全に敗北している。
世界各地で反イスラエルのデモが起こっているのはそのためだ。
ネタニエフ首相がいかにも悪者だという印象も拭い難く、反イスラエルムードを助長している。
原爆を落とされ、東京大空襲などを80年まえに経験しているゆえに、わたしたちはこういうニュースと映像は生々しく感じられ、耐え難い。難しいことは分かるが、イスラエルにはもっと語ってほしい。

(2023.11.7)











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