ふじの里人  里地里山を「エコロジー」「コミュニティ」「エネルギー」と 多面的に追求する生き方

生木工法 Live tree Method 
・手彫り 木のマグカップなど
・ゴブレット(ワイングラス等)製作 

木の味・自然の醍醐味

2024-01-11 09:04:30 | 里山グッズ製作

今日の写真は、キハダの木片です。

写真の上側が木の[内側]、下側が木の[外側]になります。

明らかに全体が黄色、黄色を帯びている木。
それが、キハダの木。

稀に見られる光沢を帯びている木。木工作業の中で必ずある木を磨く作業。
その作業の前からすでに光を放つような趣のある木。
そのひとつが、このキハダ。



キハダの木の手彫りのマグカップ


さて、このキハダの木から生まれたのが、こちらの写真のマグカップです。

一見すると、大きく目立つような特徴は見られませんが

クレヨンで描いたような、黒のふわりとした波のような木目



内側にも、木の個性がチラリ


実物のマグカップには、もう一箇所。持ち手にひとつ[特徴]があります。

それは実物を手に取られた方のみが、いつかご自身で、ぜひ発見をなさって
みてください。

木を見ていると時折考えます。完璧なものなど無いと。
自然素材の良さは、それぞれの持ち味、それに尽きると。
それを生かし切る、それが一番良いのでは無いか、と。

人も、出会ってすぐに、相手の全てがわかるはずもなく、自分のすべてを
わかってもらえるはずもなく、出会い、つきあう時間を重ねる中で紆余曲折を
経て、ようやく互いの縁の中に味わいが増していた。そういうものなの
かもしれません。

木も、同じ。

縁のあった丸太をたまたま私が木工品へと仕立て、それをどなたかが
手元へと望んでくださる、そして、日々様々にお使い頂くうちに
私の知り得ない、その人だけの味わいのあるマグカップになっている。

それが自然、それが自然素材の醍醐味、と、そう思うばかりの今日この頃です




  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする