みーばぁ整体室より: 体の謎とバトルの日々

みーばぁ整体室の現場では、病気や痛みや体の謎を解きつつ施術が進みます。謎が解けると施術も上手くいく。それが楽しいの。

乳腺炎への整体・・乳房は肋骨の上にある

2014-06-22 | 生理 妊娠 出産 赤ちゃん

今日の話題は <乳腺炎・もう一つ別の原因>です。

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昨年10月、Yさんは念願の男の赤ちゃんを授かりました。

育児は思いのほかの重労働で、「腰、首、背中、股、膝が痛い」と。

中でも辛いのは繰り返し発症する「乳腺炎」だそうで、

お乳を飲ませることも出来ず、38度の熱が出て辛かったと言います。

 

繰り返すUさんの乳腺炎に、Miz 整体がとても効果があったそうで、

今日はMiz整体の立場から「乳腺炎」の話をします。

 

乳腺炎とは、乳腺(お乳の通路)に母乳が詰まったり溜まったりする症状です。

「うっ滞性乳腺炎」は、乳腺に炎症が出ている症状。

「化膿性乳腺炎」は細菌に感染し、血が混ざったお乳が出たり高熱が出ます。

 

Yさんは出産直後の11月、12月に早々と乳腺炎を発症したそうです。

「ものすごく痛くて、赤ちゃんに触られるのも辛い」ほどの痛み。

38度以上の熱が出たというから「化膿性乳腺炎」に進んだのでしょう。

病院での治療は、かっこん湯と抗生物質の点滴治療。

・・・乳腺のシコリがとれるまでに3~4日かかったそうです。

 Yさんは、

「お乳が赤くなって固くなった程度(うっ滞性乳腺炎)で病院に行くと、どんなに痛くても、点滴などの治療はしてもらえない」と不満を漏らしていました。

母乳に抗生物質が混じってしまうと、赤ちゃんには好ましくないので、いたし方ないでしょう。

「うっ滞性乳腺炎」の場合、その対策は一般に、

1 ひたすら赤ちゃんに授乳して、乳腺の通りを回復させること、

2 乳房 マッサージ(熱があれば冷マッサージ、熱がなければ温マッサージ)

・・・1,2とも、めっちゃ痛いそうです。

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さて、Miz 整体の話に入りますが、

Yさんが「腰、肩、首、背中、膝、手首が痛い」と言って来室したのは、

出産して2ヶ月後の、12月の末でした。

育児の大変さが、Uさんの腰や背中に現れていました。

特に、右腕~右胸の肋骨にかけては、かなりの変形が認められました。

~~多分、右手で赤ちゃんを抱っこしているせいでしょうね。

赤ちゃんの重さが右腕、右肘、右肋骨(胸)に負荷をかけ、骨格的な変形をもたらしていました。

 

「この肋骨だと、乳腺炎になるかもよ」とMiz が言うと、

「もう2度も乳腺炎になって、高熱を出しています」とUさん。


肋骨(=胸筋)の歪みは、肩・腕・肘・手首の筋肉の使い方によってもたらされます。~~赤ちゃんを支える腕の歪みと胸の歪みは同期しているの。

なので、肋骨(胸)の歪みを治すには、その前に肩・腕・肘・手首の歪みを治さなければなりません。

 

肩・腕・肘・手首の整体治療はそれほど痛くはないのですが、

肋骨の整体は、非常に痛い!

「かなり痛いけど、我慢して下さいね」と言わざるを得ません。

Uさん、『痛いっ!」と、美しい顔をしかめながら、我慢しましたよ。

母は強し。・・「母乳を飲ませたいもの・・・」と。

   

それから5ヶ月経った5月に、再びYさんが来室しました。

今度の来室目的は?・・・と聞くと、

「この前の整体が、乳腺炎に効くように思うので、お願いします」と。

Yさんの話によると、

「11月,12月と、2回乳腺炎を繰り返して、

 12月に整体をしてからは、3ヶ月間は乳腺炎が起こらなかったんです。

 3月~4月にかけては、4回も乳腺炎を発症した。

 3ヶ月間発症しなかったのは、整体のお陰かなぁと思って・・」

と、そう考えたそうです、

おそらく、おっしゃる通りだと思いますよ。

 

乳腺炎の原因は、食べ物、ストレス、疲労、と一般に言われています。

母乳は母親の血液から作られているので、乳腺が詰まりやすくなる食べ物は、授乳期は避けるように指導されます。~~~Yさんも、病院で、

「生クリーム、もち米、脂の多いものを摂らないように」と言われました。

Miz は、もう一つ別の原因を考えています。

それは、肋骨や胸筋の変位変形という原因です。


 乳腺炎:もう一つ別の原因  

乳房は、肋骨の上に位置しています。

肋骨が歪み変形している(=各肋骨の間隔が不揃いで、かつ凸凹がある)場合

肋骨に付着している筋肉も、乳房も歪み変形しているはずです。

乳房の中を走る乳腺も、蛇行したり圧迫されていることでしょう。

・・・すると、乳腺を通るお乳は、詰まりやすくなるでしょう。

この逆のことが言えます。

肋骨の変形が修整されれば、その上にある乳房の変形も修整されます。

それに伴い乳腺の蛇行も修整されるので、お乳の流れも良くなる。

・・・すると、乳腺炎の発症が少なくなるという結果が現れます。


Yさんが、整体後しばらくの間乳腺炎を発症しなかったのは、この理由が当てはまるのではないでしょうか。

そして3ヶ月後に再び乳腺炎を発症したのは、Uさんの体に育児の負荷がかかり、肋骨(乳房)が再び変形してきたからではないでようか。

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それから1ヶ月後の6月に、Yさんがまた来室しました。

「先月は一度も乳腺炎にならずに済んだんですよ。なので、

 お乳をあげている間は、毎月1回、ここに来てもいいですか」と。

しかしこの日のYさんは、腱鞘炎を発症していて、・・それも治療。

・・Mizも、子育て中に腱鞘炎になって、痛い思いをしましたっけ。

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乳腺炎をもたらす胸の変形は、赤ちゃん抱っこの影響大でが、

腱鞘炎も、赤ちゃん抱っこの疲労が大きな原因。

そこで、「赤ちゃんを抱っこするコツ」をYさんに指導しました。

 

 


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