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ネット長屋の内弁慶

当ブログへようこそ。実生活では小心者の私ですが、ネットの上では少しだけ強気にコメントしています。どうぞよろしく。

カントリー・ロード

2005-06-15 23:22:01 | 音楽独り言

※今日の一枚:長野県と群馬県の境、渋峠付近に立つ「日本国道最高地点」の標柱。近くには白根山(標高2,106m)、横手山(標高2,305m)がそびえ立つ。これだけの高さまで道路が整備されていることに驚きを禁じ得ないが、11月中旬から翌年4月下旬までは通行止めとなる。どんなに技術が進んでも、大自然の厳しさには逆らえない。



 「8時だヨ!全員集合」のDVD第二弾が今月24日から発売されるそうな。「全員集合」に夢中だった世代の一人として、懐具合が寂しくなければ購入したいものです。できれば第一弾も買い揃えたいところですが、まだ辛うじて入手できそうかな?それにしても、もう少し安くならないものだろうか、DVDボックス。
 第二弾(8時だヨ!全員集合2005)はゲストとのコントのほか「少年少女合唱隊」の映像が収録されそうです。思えば、志村けんの「東村山音頭」は1976(昭和51)年ごろ「合唱隊」で披露されたように記憶しています。同コーナーでは翌77(昭和52)年に「ディスコばあちゃん」が披露され、さらに80(昭和55)年には「合唱隊」の時間をフルに使い「ドリフの早口ことば」を出演者に歌わせました。これには三船敏郎も挑戦し、今回発売の第二弾にもその様子が収録されているとか。志村は「早口ことば」で常にボイスチェンジャーを使っていました。

 「少年少女合唱隊」では賛美歌や海外曲も披露されました。アメリカのミュージシャン、ジョン・デンバーの代表作「カントリー・ロード(原題:Take Me Home,Country Roads)」をゲストが歌ったこともあります。アグネス・チャンや細川たかしがハンドウッドブロックを片手に、英語の原詩に挑戦していたものです。アグネスは英語が得意で見事に歌いましたが、細川は演歌の調子で「かんとりーろーど!」と叫んで大失敗。歌手たちにも得手不得手があることを知りました。「早口ことば」オンリーよりも、毎週違う歌を披露するほうが面白かった。

 カントリー・ロードは1971年に発表され、日本ではオリビア・ニュートン・ジョンが歌うバージョンのヒットで知られるようになったそうです。一時期トヨタ自動車「カリーナ」のCMソングに使われたこともあり、最近ではフジテレビ系「もしもツアーズ」の出演者たち(もしツアオールスターズと呼ぶらしい)がリメイク(歌詞は日本語)しています。これからも歌詞や歌い手を変えながら、ずっと歌い継がれる名曲なのかもしれません。

 勤め先の近くに小学校があり、昼休みになると校内放送が聞こえてきます。週に一、二回音楽を流しますが、時々カントリー・ロードが聞こえるのです。歌詞は日本語で、若い女性が歌っていますが「もしツア」の歌とも違います。調べてみたらどうも、1995(平成7)年に公開されたジブリ作品「耳をすませば(近藤喜文監督)」の主題歌だったようです。歌い手は主人公(の声)を演じた本名陽子という声優さん。この主題歌の訳詞は、ジブリの鈴木プロデューサーのお嬢さんによる労作だとか。ちょっと悲しく聞こえる歌詞と歌声が印象的です。
 今年は「耳をすませば」公開からちょうど十年ということもあり、舞台となった東京都多摩市では同作を前面に押し出した町おこしを計画しているようです。ちなみに私、同作をまだ観ていないんですよね。
(参考:Ryoukan様「耳すまNET's」、(有)人の森様「1970年代 勝手に青春ミュージック」)

 ドリフネタに戻ります。かつて「ドリフ大爆笑」の雷様コーナーで、尾崎紀世彦がゲスト出演しカントリー・ロード(原詩)を歌ったことがありました。彼といかりや長介はトークで盛り上がり、最後は高木ブーが取り残されてしまうオチでしたが、ここで尾崎紀世彦がカントリー・ロードにちなんだギャグを披露したのです。
 カントリー・ロードを歌った後、尾崎紀世彦はアメリカの田舎町について語りました。いわく「ウエストバージニアの田舎町に行くと、街から郊外に向かってカントリー・ロードが続いているんだ。そのカントリー・ロードと並行してもう一本道があって、酒場で飲んだくれた酔っ払いたちがその道を歩いて家へ帰るんだ。その酔っ払いたちが歩く道は、何て呼ばれているか知ってる?知りたい?教えようか?」と。「勿体ぶらずに教えてくれよ」と何度も催促する長介に対し、尾崎紀世彦は一呼吸置いてボソッと答えました。「サントリー・ロード」

かつてレコード大賞を受賞した大物歌手の一言に、思わず凍りついた私でした。