別の意味で大泣きでしたわ。
予告見て覚悟はしてましたけどね。
クインザのあのシーンだけでも、綺麗に描いて欲しかったよ。
作画悪いというより毎カット顔が違うんだもの。
ああいうのも珍しいと思います。
アニメは動いて繋がってる筈が、顔が違うので繋がらない感じなんだな。
一回め見た時はガックリ来て、正直、感想書くのやめようかと思いました。
それでもね、感想書こうと思ったのは、子安さん、浪川さんの演技に泣けたから。
画面見てると泣けないけど、声だけ聴いてると泣けた。
そこにクインザとルマティがちゃんと居たんだ。
子安さんお疲れ様でした。
子安さんのクインザは、ほんとどこまでもクインザでした。
ありがとうございました。
第36話 永遠に
ソマンドと和解すべく、その元へと向かうルマティの前にクインザが現れる。
今回の陰謀の全てを暴露するクインザは、そこに加担した者のリストを提出。
自身と道連れに仲間を売ろうとするのだった。クインザの行動に違和感を抱き
ながらもリストを受け取るルマティ。それを見届けたクインザ。反逆者を演じ
きったクインザは、新王となるルマティの為に、突如短刀を取り出し自身の
首元に当てる。
「帰ってきた…ついに…帰ってきたんだ」
感慨ぶかげに王宮を見上げるルマティ。
「本当に、よくご無事で」
ルマティを迎えた大祭司も、彼の成長ぶりに思わず眼を細める。
ん?もとからこんな眼か(あっ)
そこに駆けつけてきたサレハ達。
「どうか…どうか御慈悲を」
と土下座するサレハは見苦しかったですね。
「何度も言うが私の目的は報復ではない。
すべての事実を明らかにしたのち、法によって裁きを行う」
凛々しいルマティ声はカッコ良いよ浪川さん。
王子様声って、似合うんだよね。
ラギネイは法治国家になる。
国家を私物化し、混乱させたものは、法の元にそれ相当の罰を
受けることとなる。
自ら仕えていた王の居場所も分からぬ侍従たち。
この期に及んで、自分達はもともとルマティを慕っていたとか
良く言うよなぁ。
「お前達のようなものがいるからっ…!」
「殿下」
ルマティの肩に手を掛けて、彼の憤りを抑える立人が良いね。
扉を開けたルマティ。
「俺はいつもここに入りたくてしょうがなかった。
侍従に止められる度に、第二王子の立場の弱さを思い知らされた。
だが…」
足を進めるルマティ。
「いま、俺を阻むものはいない!」
それが王になるということであり、
全ての行動に義務と責任を負うということ。
本当に立派になったよ、ルマティ。
進んだ先にはクインザが待っていました。
もはや意識を繋いでいるだけで精一杯だろうと、彼の眼を見て悟る立人。
「おいでを…お待ちいたしておりました」
話は後、ソマンドの所へ案内しろと落ち着いた声で言うルマティに、
今聞いて頂かなければと返すクインザ。
そう…彼にはもう時間がありませんから。
この二年、国政を思い通りにして来たとクインザは自ら語り始めた。
だが、それ以前から王宮は侍従のものだった。
国王を口先三寸で操り、賄賂を受け取り私腹を肥やしていく。
そんな様を見ていて彼らに出来るなら、自分はもっと上手くやれると
思ったのだと。
国王陛下がガンに侵されてることを聞いた。
そして侍従たちが密かに安楽死させようとしていることも。
ソマンドを即位させれば、今よりもっとやりやすくなる。
早ければ早い方が良い、彼らはそう考えていたようだ。
侍従が王族を、王を殺すなど、信じがたさに眼を見開くルマティ。
なぜルマティが国外に出ている時に、王が亡くなり、
ルマティに暗殺の嫌疑が掛かったのか。
全てはルマティを陥れるために、クインザが侍従たちと考えたこと。
あれは、この国をクインザが手に入れるために用意した罠だった。
クインザは跪き、自分と共に陰謀に加担したものと、
この二年、国政を私物化していたものの名を書き記したリストを
床に置く。
「仲間を…売ろうというのか」
「えぇ…私一人罪に問われるのは、割にあいませんから」
「…っ!!」
「お受け取り…ください」
顔を背けるルマティに、
「受け取るのです!!殿下!」
と強く言い放つクインザ。
「ここに書かれているのは、国家と国民に耐え難い苦しみを与え。
この神聖なるラギの国を誤った方向に導こうとした者たち。
王となるものが、それを見過ごすことは許されません。これは、王の責務です」
ルマティはリストを拾い上げる。
-そう、それで良いのです。殿下。
「これで、地獄に向かう仲間が増えました」
法で裁くのだから死罪になるとは限らないとルマティはキツイ口調で振り返る。
すると…
「へっ…それは残念」
悪役めいた口調です。
「クインザ!!」
憎々しげな瞳をルマティがクインザに向ける。
ルマティには分からなくても、ノエイには読めていました。
わざと全ての罪を背負って、ルマティの敵になりそうな人物を
道連れにするつもりなのだと。
慈悲に漬け込み、罪を逃れるものが居ないようにするために。
ドクンッとクインザの心臓が音を立てる。
もう最期の時が近づいている合図。
さぁここでやるべきことを。
早くしなければね…。
「法には…従いません。私は人生の賭けに負けたんです」
聖布を取って、床に落ちた己の血を隠す。
いや布を外したのは、これからすべきことの為でもある。
-もう少し…見ていたかった。
あなたを…
…みていたかった…。
クインザは長い髪を左手でおさえ、その首筋に自ら剣を当てる。
-もう…時間がない。
もう…残っていない。
クインザがルマティに最後にしてやれること。
それは明確な悪役。
-誰にでも分かる、明確な…悪役。
止めようとクインザに駆け寄るルマティを見て、涙を流すクインザ。
-殿下…私に、駆け寄ってくださる。
このクインザに…殿下が…私…に…かけよっ…て…く…
クインザぁぁぁ。
もう作画酷くて、もぉ皆、誰?という顔のオンパレードだったけど、
子安さんの演技で、
声だけは本物のクインザだったよ。
-それだけで…
噴出す血しぶき、床にカラリと落ちた剣、
駆け寄ろうとする立人たちを、何故かナジェイラが止める。
その「来るな」の声がちょっと怖い。
「ルマティ…クインザは…」
言いかけたナジェイラの腕を強く握ってクインザは彼女を睨みつける。
余計な事は言うなということね。
こんな息を耐えようって時に貴方は…。
クインザの頬にルマティの涙が落ちて、クインザは消えそうな命の火を
を今一度ゆるく灯す。
「クインザ…聞け…死を許す」
ハッと眼を見開くクインザ。そんなクインザに顔を近づけ抱くようにして呟く。
「王家と…俺の為に…死ね」
「殿下…そのような栄誉を…この私に…」
ここは原作で大泣きした気がします。
良いシーンなんですよね。(遠い眼)
浪川さん、俺の為にの"為に"のトコ、凄いよかったよ。
声が上ずってひっくりかえるのって、ひょっとして得意ですか。
上手いんだよなぁ、こういうの。
「お顔を…もういちど…お顔を…」
ルマティの頬に手を伸ばすクインザ。
頬にクインザの血がべったり付きますが、するがままにさせているルマティ。
「も…いち…」
クインザの手がパタリと床に落ち…。
あれ…あれれ…ここでホワイトアウト?と思ったら、あの過去シーン。
赤いビー玉の光に願えば、願いは叶うとちびルマティが言った。
言い伝えではなく、ルマティが勝手に考えたもの。
な~んだって事になるところですが、
アナタにしてみれば、言い伝えよりもルマティの言葉の方が
真実であり、重みのあるものだったんでしょう?クインザ。
「そうですね。私の願いは昔から一つだけです」
そう言って、幼いクインザは微笑んだ。
「なぁんだ。一つだけか」
面白くなさそうにそう訊くちびルマティに、
「はい」
と迷いなく頷いたクインザがまっすぐに見つめていたのは
目の前の幼き王子。
彼こそがクインザの願いの全てだった。
-神よ…どうか私の王に栄光を。
祝福を…永遠に…。
んでBパートでいきなり戴冠式かぁ。
なんか切り替わり早くて、余韻が残らない~。
もう数日経ってるのね。
作画はAパートよりはマシではあるが…。
私はむしろAパートで頑張って欲しかったよ。
せめてクインザだけでもさ…。
ハリーは戴冠式にこれなかったみたいです。
でもきっと、ルマティがこうなるって分かってたんだろうなと
花鹿は推測しております。
うん、私もそう思うよ。
でもそこで、気付いた花鹿。
夫候補の三人、確かに器はそれなりなのですが、
良く考えたら結ばれるには障害だらけじゃないか、と。
じゃあなんで…と花鹿があたまグルグルしてるところに、
「花鹿」
優しい声が掛かる。
あ~もぉ~森川さんっ。その一声だけで、とろけるわね、まったく。
ルマティに会いたいと言われてるとのことで立人と席を外す花鹿。
そんな二人の後ろ姿を見て、お似合いだと呟く寅ちゃん。
そしてユージィンが辛いだろうなって心配してやるのね。
ねぇ寅ちゃん、振られるのはユージィンだけじゃないのよ?
一人だけ心配してやるとは不公平な。
な~んでいつもキミはユージィンの心配するんでしょうね?
ノエイが昇進して大尉に。おめでとう~。軍服カッコ良いよ。
セズンは祭司になるべく僧院(だよね?)に入ることになりました。
あれ?ここさぁ…ほんとは、ほにゃららだったよね。
ふつーに兄の罪を償うために、と綺麗にさらっと終わりましたね。
クインザのした事で処刑されたものや投獄されたものは数多くいる。
彼らの苦しみを思えば、死の栄誉を与えたことは間違いだったかと
思うルマティですが、
男に!ましてや王に!二言はあっちゃならんぞ!!
今更、そんなこと言うなーっ。
でも花鹿はこれでよかったのだという。
クインザはとっくに自分で自分を裁いていた。
あの時必要だったのは、許しだけだったのだと。
いいこと言うね、花鹿。
これしか道は無かったということです。
何一つ譲ろうとしなかったクインザ。
そんな彼にノエイは、
憤りと哀れみと、そして一人の男として、
僅かな羨望を感じると言う。
さて、立人を呼び出した曹。
これからビックリ展開に行くんだよね確か。
呼び出しておいて待たせるとは随分と無礼だと言う立人に、
「申し訳ありません。しかし私も立人様のことを
ずっと待っておりましたので。
そろそろタイムリミットですよ、立人様」
くふふふふっ。そうそう、こういう存在だから、
一見地味キャラだったけど、諏訪部さんで正解、と思ったのよね。
この台詞も言い方素敵でしたわ、諏訪部さん。
「花鹿…お前の事も諦めなくて良いか」
今もルマティは花鹿を王妃にと思っているのね。
一途で諦め悪い所も祖父そっくりで。
「お前にはこの言葉が届いているか」
え…届く?風早くん?…って茶化しちゃいかんね、ここは真剣なんだし。
「俺の気持ちが届いているか」
声が切ないよ。うるる。
「…届いてるよ。ゴメンねちゃんとできなくて」
逃げてたわけじゃなく、本当に三人とも好きだから、
どうしていいかわからなくなった。
誰かを好きになるというのは暖かい感情だから、とても好き。
一番とか、選ぶんじゃなく、ただ好き。
だけどその中に特別があるって事が分かった。
誰にも変えられない、不思議な特別の好きがあるってことを
花鹿は知った。
「俺じゃ…ないのか」
こっくり頷く花鹿。
でもルマティは分かっていたよね。
ルマティは親友なんだという花鹿。
でもだからこそ、ルマティは、王妃になって欲しかったんだ。
戦友みたいなものでもありますよね。
今からこの国を変えていこうとする最後の国王と最後の王妃ですもの。
-ずっと俺の傍に居て欲しかった。
『統治者とは孤独なもの。人を導く為にはその孤独に耐えることも
覚えなくてはなりません』
幼き日にクインザに言われた事を思い出す。
『何を言ってるのか分からん』
そういってそっぽを向いたちびルマティ。
-すまんな、今やっと分かった、クインザ。
ううん、きっとクインザは喜んでる。
クインザの言葉をちゃんと今まで心にしまってあったんだもの。
花鹿も立人も自分の居場所に帰っていく。
自分は一人だと思うルマティ。
「こんな日は、お前に居て欲しかったな、クインザ」
亡くなった人のことは、時々思い出して懐かしんでやるのが供養よ。
クインザは十二分に幸せだと思うわ。
最後のソマンド兄ちゃんは、ちょっとキモかったのでスルー。
すいません。
次回は、立人の顔がまた誰?な顔でガックリ…。
感想書くか否かは、もう森川さんと諏訪部さん次第ですなこれは。
お二人が私を喜ばせてくれたら、書くかも。
予告見て覚悟はしてましたけどね。
クインザのあのシーンだけでも、綺麗に描いて欲しかったよ。
作画悪いというより毎カット顔が違うんだもの。
ああいうのも珍しいと思います。
アニメは動いて繋がってる筈が、顔が違うので繋がらない感じなんだな。
一回め見た時はガックリ来て、正直、感想書くのやめようかと思いました。
それでもね、感想書こうと思ったのは、子安さん、浪川さんの演技に泣けたから。
画面見てると泣けないけど、声だけ聴いてると泣けた。
そこにクインザとルマティがちゃんと居たんだ。
子安さんお疲れ様でした。
子安さんのクインザは、ほんとどこまでもクインザでした。
ありがとうございました。
第36話 永遠に
ソマンドと和解すべく、その元へと向かうルマティの前にクインザが現れる。
今回の陰謀の全てを暴露するクインザは、そこに加担した者のリストを提出。
自身と道連れに仲間を売ろうとするのだった。クインザの行動に違和感を抱き
ながらもリストを受け取るルマティ。それを見届けたクインザ。反逆者を演じ
きったクインザは、新王となるルマティの為に、突如短刀を取り出し自身の
首元に当てる。
「帰ってきた…ついに…帰ってきたんだ」
感慨ぶかげに王宮を見上げるルマティ。
「本当に、よくご無事で」
ルマティを迎えた大祭司も、彼の成長ぶりに思わず眼を細める。
ん?もとからこんな眼か(あっ)
そこに駆けつけてきたサレハ達。
「どうか…どうか御慈悲を」
と土下座するサレハは見苦しかったですね。
「何度も言うが私の目的は報復ではない。
すべての事実を明らかにしたのち、法によって裁きを行う」
凛々しいルマティ声はカッコ良いよ浪川さん。
王子様声って、似合うんだよね。
ラギネイは法治国家になる。
国家を私物化し、混乱させたものは、法の元にそれ相当の罰を
受けることとなる。
自ら仕えていた王の居場所も分からぬ侍従たち。
この期に及んで、自分達はもともとルマティを慕っていたとか
良く言うよなぁ。
「お前達のようなものがいるからっ…!」
「殿下」
ルマティの肩に手を掛けて、彼の憤りを抑える立人が良いね。
扉を開けたルマティ。
「俺はいつもここに入りたくてしょうがなかった。
侍従に止められる度に、第二王子の立場の弱さを思い知らされた。
だが…」
足を進めるルマティ。
「いま、俺を阻むものはいない!」
それが王になるということであり、
全ての行動に義務と責任を負うということ。
本当に立派になったよ、ルマティ。
進んだ先にはクインザが待っていました。
もはや意識を繋いでいるだけで精一杯だろうと、彼の眼を見て悟る立人。
「おいでを…お待ちいたしておりました」
話は後、ソマンドの所へ案内しろと落ち着いた声で言うルマティに、
今聞いて頂かなければと返すクインザ。
そう…彼にはもう時間がありませんから。
この二年、国政を思い通りにして来たとクインザは自ら語り始めた。
だが、それ以前から王宮は侍従のものだった。
国王を口先三寸で操り、賄賂を受け取り私腹を肥やしていく。
そんな様を見ていて彼らに出来るなら、自分はもっと上手くやれると
思ったのだと。
国王陛下がガンに侵されてることを聞いた。
そして侍従たちが密かに安楽死させようとしていることも。
ソマンドを即位させれば、今よりもっとやりやすくなる。
早ければ早い方が良い、彼らはそう考えていたようだ。
侍従が王族を、王を殺すなど、信じがたさに眼を見開くルマティ。
なぜルマティが国外に出ている時に、王が亡くなり、
ルマティに暗殺の嫌疑が掛かったのか。
全てはルマティを陥れるために、クインザが侍従たちと考えたこと。
あれは、この国をクインザが手に入れるために用意した罠だった。
クインザは跪き、自分と共に陰謀に加担したものと、
この二年、国政を私物化していたものの名を書き記したリストを
床に置く。
「仲間を…売ろうというのか」
「えぇ…私一人罪に問われるのは、割にあいませんから」
「…っ!!」
「お受け取り…ください」
顔を背けるルマティに、
「受け取るのです!!殿下!」
と強く言い放つクインザ。
「ここに書かれているのは、国家と国民に耐え難い苦しみを与え。
この神聖なるラギの国を誤った方向に導こうとした者たち。
王となるものが、それを見過ごすことは許されません。これは、王の責務です」
ルマティはリストを拾い上げる。
-そう、それで良いのです。殿下。
「これで、地獄に向かう仲間が増えました」
法で裁くのだから死罪になるとは限らないとルマティはキツイ口調で振り返る。
すると…
「へっ…それは残念」
悪役めいた口調です。
「クインザ!!」
憎々しげな瞳をルマティがクインザに向ける。
ルマティには分からなくても、ノエイには読めていました。
わざと全ての罪を背負って、ルマティの敵になりそうな人物を
道連れにするつもりなのだと。
慈悲に漬け込み、罪を逃れるものが居ないようにするために。
ドクンッとクインザの心臓が音を立てる。
もう最期の時が近づいている合図。
さぁここでやるべきことを。
早くしなければね…。
「法には…従いません。私は人生の賭けに負けたんです」
聖布を取って、床に落ちた己の血を隠す。
いや布を外したのは、これからすべきことの為でもある。
-もう少し…見ていたかった。
あなたを…
…みていたかった…。
クインザは長い髪を左手でおさえ、その首筋に自ら剣を当てる。
-もう…時間がない。
もう…残っていない。
クインザがルマティに最後にしてやれること。
それは明確な悪役。
-誰にでも分かる、明確な…悪役。
止めようとクインザに駆け寄るルマティを見て、涙を流すクインザ。
-殿下…私に、駆け寄ってくださる。
このクインザに…殿下が…私…に…かけよっ…て…く…
クインザぁぁぁ。
もう作画酷くて、もぉ皆、誰?という顔のオンパレードだったけど、
子安さんの演技で、
声だけは本物のクインザだったよ。
-それだけで…
噴出す血しぶき、床にカラリと落ちた剣、
駆け寄ろうとする立人たちを、何故かナジェイラが止める。
その「来るな」の声がちょっと怖い。
「ルマティ…クインザは…」
言いかけたナジェイラの腕を強く握ってクインザは彼女を睨みつける。
余計な事は言うなということね。
こんな息を耐えようって時に貴方は…。
クインザの頬にルマティの涙が落ちて、クインザは消えそうな命の火を
を今一度ゆるく灯す。
「クインザ…聞け…死を許す」
ハッと眼を見開くクインザ。そんなクインザに顔を近づけ抱くようにして呟く。
「王家と…俺の為に…死ね」
「殿下…そのような栄誉を…この私に…」
ここは原作で大泣きした気がします。
良いシーンなんですよね。(遠い眼)
浪川さん、俺の為にの"為に"のトコ、凄いよかったよ。
声が上ずってひっくりかえるのって、ひょっとして得意ですか。
上手いんだよなぁ、こういうの。
「お顔を…もういちど…お顔を…」
ルマティの頬に手を伸ばすクインザ。
頬にクインザの血がべったり付きますが、するがままにさせているルマティ。
「も…いち…」
クインザの手がパタリと床に落ち…。
あれ…あれれ…ここでホワイトアウト?と思ったら、あの過去シーン。
赤いビー玉の光に願えば、願いは叶うとちびルマティが言った。
言い伝えではなく、ルマティが勝手に考えたもの。
な~んだって事になるところですが、
アナタにしてみれば、言い伝えよりもルマティの言葉の方が
真実であり、重みのあるものだったんでしょう?クインザ。
「そうですね。私の願いは昔から一つだけです」
そう言って、幼いクインザは微笑んだ。
「なぁんだ。一つだけか」
面白くなさそうにそう訊くちびルマティに、
「はい」
と迷いなく頷いたクインザがまっすぐに見つめていたのは
目の前の幼き王子。
彼こそがクインザの願いの全てだった。
-神よ…どうか私の王に栄光を。
祝福を…永遠に…。
んでBパートでいきなり戴冠式かぁ。
なんか切り替わり早くて、余韻が残らない~。
もう数日経ってるのね。
作画はAパートよりはマシではあるが…。
私はむしろAパートで頑張って欲しかったよ。
せめてクインザだけでもさ…。
ハリーは戴冠式にこれなかったみたいです。
でもきっと、ルマティがこうなるって分かってたんだろうなと
花鹿は推測しております。
うん、私もそう思うよ。
でもそこで、気付いた花鹿。
夫候補の三人、確かに器はそれなりなのですが、
良く考えたら結ばれるには障害だらけじゃないか、と。
じゃあなんで…と花鹿があたまグルグルしてるところに、
「花鹿」
優しい声が掛かる。
あ~もぉ~森川さんっ。その一声だけで、とろけるわね、まったく。
ルマティに会いたいと言われてるとのことで立人と席を外す花鹿。
そんな二人の後ろ姿を見て、お似合いだと呟く寅ちゃん。
そしてユージィンが辛いだろうなって心配してやるのね。
ねぇ寅ちゃん、振られるのはユージィンだけじゃないのよ?
一人だけ心配してやるとは不公平な。
な~んでいつもキミはユージィンの心配するんでしょうね?
ノエイが昇進して大尉に。おめでとう~。軍服カッコ良いよ。
セズンは祭司になるべく僧院(だよね?)に入ることになりました。
あれ?ここさぁ…ほんとは、ほにゃららだったよね。
ふつーに兄の罪を償うために、と綺麗にさらっと終わりましたね。
クインザのした事で処刑されたものや投獄されたものは数多くいる。
彼らの苦しみを思えば、死の栄誉を与えたことは間違いだったかと
思うルマティですが、
男に!ましてや王に!二言はあっちゃならんぞ!!
今更、そんなこと言うなーっ。
でも花鹿はこれでよかったのだという。
クインザはとっくに自分で自分を裁いていた。
あの時必要だったのは、許しだけだったのだと。
いいこと言うね、花鹿。
これしか道は無かったということです。
何一つ譲ろうとしなかったクインザ。
そんな彼にノエイは、
憤りと哀れみと、そして一人の男として、
僅かな羨望を感じると言う。
さて、立人を呼び出した曹。
これからビックリ展開に行くんだよね確か。
呼び出しておいて待たせるとは随分と無礼だと言う立人に、
「申し訳ありません。しかし私も立人様のことを
ずっと待っておりましたので。
そろそろタイムリミットですよ、立人様」
くふふふふっ。そうそう、こういう存在だから、
一見地味キャラだったけど、諏訪部さんで正解、と思ったのよね。
この台詞も言い方素敵でしたわ、諏訪部さん。
「花鹿…お前の事も諦めなくて良いか」
今もルマティは花鹿を王妃にと思っているのね。
一途で諦め悪い所も祖父そっくりで。
「お前にはこの言葉が届いているか」
え…届く?風早くん?…って茶化しちゃいかんね、ここは真剣なんだし。
「俺の気持ちが届いているか」
声が切ないよ。うるる。
「…届いてるよ。ゴメンねちゃんとできなくて」
逃げてたわけじゃなく、本当に三人とも好きだから、
どうしていいかわからなくなった。
誰かを好きになるというのは暖かい感情だから、とても好き。
一番とか、選ぶんじゃなく、ただ好き。
だけどその中に特別があるって事が分かった。
誰にも変えられない、不思議な特別の好きがあるってことを
花鹿は知った。
「俺じゃ…ないのか」
こっくり頷く花鹿。
でもルマティは分かっていたよね。
ルマティは親友なんだという花鹿。
でもだからこそ、ルマティは、王妃になって欲しかったんだ。
戦友みたいなものでもありますよね。
今からこの国を変えていこうとする最後の国王と最後の王妃ですもの。
-ずっと俺の傍に居て欲しかった。
『統治者とは孤独なもの。人を導く為にはその孤独に耐えることも
覚えなくてはなりません』
幼き日にクインザに言われた事を思い出す。
『何を言ってるのか分からん』
そういってそっぽを向いたちびルマティ。
-すまんな、今やっと分かった、クインザ。
ううん、きっとクインザは喜んでる。
クインザの言葉をちゃんと今まで心にしまってあったんだもの。
花鹿も立人も自分の居場所に帰っていく。
自分は一人だと思うルマティ。
「こんな日は、お前に居て欲しかったな、クインザ」
亡くなった人のことは、時々思い出して懐かしんでやるのが供養よ。
クインザは十二分に幸せだと思うわ。
最後のソマンド兄ちゃんは、ちょっとキモかったのでスルー。
すいません。
次回は、立人の顔がまた誰?な顔でガックリ…。
感想書くか否かは、もう森川さんと諏訪部さん次第ですなこれは。
お二人が私を喜ばせてくれたら、書くかも。