橘の部屋

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「NANA」#35

2006-12-14 22:15:10 | NANA
タクミが結婚すると聞いて、レコーディングスタジオから
飛び出してしまったレイラ。
私さぁ、原作読んだ時に、
えっレイラってタクミを好きだったの… 
って、ここで口走ったものです…。
やっぱ女ごころにうといヤツ?

駆け込み寺はヤス。
ほんと、ヤスってそういう役回りね。
面倒見良すぎると、「良い人」で終わっちゃうぞー。
レイラがヤスの部屋で見つけて、胸に抱いたCDは私も持ってるよー。

今回もタクミの台詞聴くのを楽しみにしてたんだ。
マリちゃんに対しての、あの豹変するとことか
ドキドキしながら見てました。
不機嫌そうな、
「だから何?」や、
「いーんだよ、マリちゃん」
といっときながら、
「わかったらさっさと探し出して引きずり戻せ!」
と怒鳴るとことかね。
思ったほど怖くなかったですねぇ。
やはり森川さんの声って、冷たくないからなぁ。
ナオキがマリちゃんを慰めるのが、いいんだよね。
「あの人怖いよね、俺も怖いのよ」
って台詞がけっこうツボでさ。
なにげに良いキャラだよね、ナオキも。

で、この後のタクミとレンのやりとりが、好きー。
ちゃんとタクミ殿様や、ヅラ眺めてるとこもあって
嬉しかった
「しかも江戸時代かよ」のふきだし外文字もちゃんと
いれてくれてあったし。

城がデカくなってかえって窮屈になり、
可愛い妹を、愛してもやれないのに
塔のてっぺんに閉じ込めてしまった。
せめて塔をよじ登って抱きしめてくれる
王子様がいてくれたら…

タクミはさ、確かに目的の為には手段を選ばない
強欲な人間かもしれないけど、
何も感じてないわけじゃないんだよね。
ハチのこともさ、
俺の機嫌だけとってリゃいーとか、
愛は後付けだとか、
そこだけ聞いてると酷いヤツ以外の何者でもないけど、
そんな解りやすい男でもない気がするんだよね。

ま、私も原作途中までしか読んでない身なんで、
この先どーなのかは、わかってないんだけどさ。

ヤスから電話が入って、レンがオネエ言葉で
応対するのが笑えるよね。
なんでいきなりオネエ言葉なんだろ…。
しかもタクミまでが、
「誰なのよっ」
っていうのがまた笑えるのだけど…。
森川さんが、この台詞言うんだもんね…。
ぷぷぷっ。
いやっ森川さんのこんな台詞、めずらしー。
おもしろーい。
 
公園でヤスと待ち合わせして鍵を受け取るシーン。
通りすがりの子供連れの女性に握手を求められたタクミ。
「ママだれー?おうたうたうひとー?」
と母親に訊ねる子供の頭をなでて、
「がっきひくひとー」
と応えてるタクミが、原作読んだ時から好きでねぇ。
そのまま再現してくれて、凄い嬉しい。
ちゃんとしたふきだしじゃない会話なのに、これ。

タクミがね、さらりと子供のレベルまで下げて相手をしてる。
これは意外な姿だったんだ。
そういえば、お姉さんのおかげで早くから甥だか姪だかの
存在があったんだよね、タクミ。
だから妊婦の扱いにも慣れてたけど、子供の扱いにも
慣れてるってわけか。

自分の経験もあって、しみじみ思うわけなんだけど。
実は子供ってのが苦手だった私。
電車の中とか、医者に行ったりとかして子供に遭遇しても
どう扱ってよいかわからなかった人間です。
でも甥っ子姪っ子が出来て、あいつらとぎこちないながらも
付き合っていく過程で、私自身も少々変わったようで、
他所様の子供の扱いも、マシになり、
子供によく話し掛けられるようになったりして。
子供も犬猫と似て感性鋭いから、構ってくれる人のところに
しっぽ振って近づきますよね。

そんなわけで、タクミもね、
ただのやなヤツじゃないですよー。
(誰に弁解してるんだ?)

マリちゃんが現れて
「ヤスの裏切り者ーっハゲーっ」
なレイラは、アニメで見てなお笑える。
こんなギャグ見せておいて、
「仕事投げ出すようなボーカルはいらないんだよ」
「私から歌う場所まで奪わないで」
なんて、痛い、重いシーンが続くのが矢沢ワールド
独特なとこだよね。
こーいうとこが好きなんだな。

この後のノブとナナもいーんだよねぇ。
ギャグな部分もおもろいし、
なんといっても
「あんたに出会って初めて、世の中捨てたもんじゃないと思った」
殺し文句や~。
それと
「お前痛てぇよ腕が…首に刺さってる」
もイイ。

  ノブに山ほど借りがあるから、
  ハチと仲直り出来ない。

わからないでもないけど、
なんか上手くいかないねぇ、人の心って。

さて、週刊SEARCHの方は、レンとナナのツーショットが取れず
イライラしてる。
そこでナナの過去を洗うようですよ。
いやですねぇ。
こんなことで有名になったって、不本意だ。
タクミの恐れていたことは現実となりそうです。

見捨てられるのが怖くて、レコーディングに戻ったレイラは、
ディレクターに「泣かせるね」と言わせるほどの、
喉を聞かせている。
これもタクミの計算とおりってことなのかしらね。

「せめて後ろでギター弾かせてよ、抱きしめてやるわけにゃ
いかねーしな」
なレンにほろりとしたよ。
そして、そんなレンに向けたタクミの表情がね。
やっぱ、ただの悪代官じゃないってば。
カロリアでは敵になったけど、
あれにも事情があったじゃないっ!
(…って、それはコンラッドだってば…。)

  あのさ ハチ

  あたしがトラネスに敵対心を持っていたのは
  女としてよりボーカリストとして
  レンの心を奪うレイラが
  羨ましかっただけで
  レンを見返したかっただけで
  別に敵に回したかったわけじゃない

  だけどあんたを奪われたあの日から
  打ち負かさずにはいられなくなったんだ

  どうしても

  奪い返したかった

レンよりハチの方が大切なように聞こえるよナナ。
朴さんの「どうしても 奪い返したかった」
鳥肌立ちました。
乗り移ってるね、もう ナナが。


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