
イメージ画像。中国の警察や公安に、いつまで所定の給与が支給されるかは、もはや不透明になっている。(Photo by Feng Li/Getty Images)
中国経済をけん引してきた不動産業界に暗雲が立ちこめるなか、深刻な財政難にあえぐ地方政府は、もはや教師や公務員の給料すら十分に支給できなくなっている。
民間企業ならば倒産状態といってよいが、そこは役所や公的機関であるため倒産はしない。しかし、職員への給与未払いが続けば、組織として機能しなくなるという意味での「崩壊」は高い確率で起こり得る。人が無気力になる「躺平(寝そべり)」は、もはや若者だけでなく、中国社会のどの場面に起きてもおかしくない状況だからだ。
何カ月(場合によっては何年)も未払いになっている給料の支給を求める学校の教師。十分な補償もなく、暴力による強制立ち退きを迫られた市民や村民。ある日突然、銀行の預金を凍結された預金者。捏造された「好景気」に乗せられ、金融や不動産投資で大損した市民。そうした「被害者」といってもよい人々による大規模な抗議事件は、中国の全土で後が経たない。
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