アルバムタイトル“Serenity”とは平静、落ち着き、うららかさ・・・
1987年のライブ録音ですが、数多くの名盤を残した60歳のスタン・ゲッツの演奏のダンディズムをたっぷりと味わうことが出来る1枚です。
上記アルバム『Serenity』と同じときのライブ録音。
『Serenity』と『anniversary』は甲乙つけがたい名盤です。
スタン・ゲッツの演奏に私が感じるのは「玄」という言葉です。
晩年にも、その演奏のイマジネーション、歌心は豊かで、ハードでありながら優しい・・・ゲッツ独特の語りかけるような音がしみわたります。
ケニー・バロン(p)のサポート、ソロフレーズもgoodです。
死の直前(64歳)まで、素晴らしい演奏を続けたスタン・ゲッツは、若い時は麻薬に溺れ、晩年もアルコール依存に苦しみながらの演奏だったと言われています。
自分のダンディズムを貫くことの苦しさに耐え切れなかったのかな・・・と想像したりもしてしまいますが、素晴らしい音を生み出していったことは間違いありません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます