コーチ時代。
私は、サッカーを通じて大切なことを伝えたいと思っていた。
でもサッカーの捉え方が決定的に異なる人達とたくさん出会った。
サッカーには色んなスタイルがあり、色んな在り方があって良いと思う。
しかし、それがわかっていながらもサッカーを教えている多くの大人たちの有様に私は辟易し、自分が目にした育成現場の有り様に納得することができなかった。
面白い選手を育てたい!という人はたくさんいる。でも、そんな人に限って同じような選手しか育てられない。
そんな人たちをみて私が悟ったのは、面白い選手は育てるものじゃない。
勝手に育つんだと。
だからこそ、いかに勝手に育つ環境をつくるかが大事なんだという考えに至ったわけです。良質なサッカー文化を築いていくにはこれしかないと私は思っている。
もっと多様性を許容し、異質なものに対して寛容になる必要がある。