「盛り土」を減らすために「底上げ」から「埋め込み」へ、都政の闇は深い

本来なら豊洲市場全体を「盛り土」で汚染された土壌の影響を緩和し、さらに建物を底上げして汚染の影響を排除するはずだった当初の予定は、いつの間にかなかったものにされたようです。「経費削減」の名のもとに一番重要な安全性が無視された結果、「盛り土」は排除され、汚染された土壌から地下水と共に汚染物質がしみだしてきているというのが現状のようです。ベンゼンや有害シアンなどの汚染物質が基準以下なのは、気化したり、大量に入り込んだ雨水によって薄められただけであって、「立ち入り禁止」「換気必須」は伊達ではないということですね。しかも、「毎日、排水しないと汚染水がたまる一方」という現状では、豊洲を生鮮食品の市場として使用するのは危険過ぎます。安全性を確保するのは、建物をいったん潰した後、盛り土をした上で、高床式に建て替える必要があります。さっさと豊洲市場を民間に売却し、土壌が汚染されていない他の候補地に移転する方が安全でコストもかからないので、ベストの選択でしょう。


豊洲地下水、有害シアン検出　慎太郎都政３期目「役人任せ」状態のツケ
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20160922/plt1609220830001-n1.htm
豊洲の地下空間、13年に業者に図面　都のサイトと異なる説明
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG23HBQ_T20C16A9CC1000/?dg=1
豊洲市場地下の用途、都の説明二転三転
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO07467870Q6A920C1CR8000/
豊洲、ずさんな事業管理　都、21日にも経緯報告
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFB20HEF_Q6A920C1EA1000/
盛り土問題「無責任体制」　小池都知事会見詳報
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFB23HBJ_T20C16A9000000/