25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

愚かなこと2題

2019年03月17日 | 社会・経済・政治

 三浦瑠璃が「徴兵制」を提案している。当事者意識や危機意識を高めるためだそうである。自衛隊は憲法に明記されていないが、災害時の活動などで、国民に認知されている。これを明文化してしまうと、集団的自衛権の発動がありえる以上自衛隊員は命を捧げる立場となる。むしろ、自衛隊を明記せず、戦争に参加させにくいようにしておいた方がよいとぼくは思う。
 きっと人手不足と、戦う自衛隊というイメージで、自衛官募集が困難になってくる。奨学金、退官してから何らかの補償(大学進学など)を餌にして貧困な家庭の男子女子に勧誘を始めるような気がする。アメリカがそうである。それでも志願するものがいなかったら「徴兵制」だろう。

 日本は大国意識を捨てたほうがよい。歴史のどこかで経済力の強い、大国意識をもってしまった。北欧の三国も豊かな国々であるが大国意識は持っていない。軍拡競争をやりはじめたらきりがない。ホモ・サピエンスの愚かさを示しているだけだ。三浦瑠璃など、アメリカが戦争をおこしたら、自分が傭兵志願していけばよい。人を巻き込むな。
 戦争には正義や?善も悪もなく、絶対的な悪なのだ。

 ニュージーランドでのテロ事件。イスラム教徒のモスクで連射した白人がSNSでライブ。このような事件が起こると、傲岸な歴史をもつ一方でキリスト教を背負い、産業革命を起こして世界の文明をリードした白人種の衰退を感じる。トランプ大統領をもつアメリカ合衆国の白人にもそれを感じる。
 人類はいわゆる「神」の領域に足を踏み入れている。それは科学者であり、科学者を支援する企業や政府である。このホモ・デウス、つまり神の領域で生き続けていくホモ・デウスとこの領域には入らない、入れないホモ・サピエンスはネアンデルタール人と分かれたのと同じような分岐点にいるような気がする。白人、低所得と犯人は書いていた。移住者にやられているんだからやってしまう、と自己正当化していた。こういう事件は感染しやすい。ホモ・サピエンスは狂ってしまうのも早いものだ。


日本は貧しくなるか

2019年03月16日 | 社会・経済・政治
日本株を全部売って撤退したジム・ロジャーズは「日本はより貧しくなる」と警告を鳴らすというより、諦めている。彼は日本が大好きな人間だ。もしも自分が十歳だったら脱出する、とも言った。経済学者のいうことは当てにならないと彼は言う。
 理由は簡単である。借金が多すぎる。借金が多いと働きまくって返さなければならないのに、少子化対策をしてこなかった。移民政策に消極的である。政府は相変わらず、公共工事ばかりしている。歴史を見れば、国を閉ざす国はほぼダメになっているという。

 国の借金を減らす方法は3つしかない。
 ひとつは稼ぎまくって税収を多くすることだ。もう一つは強制的に税金を上げることだ。最後はインフレを継続的に起こすことだ。そうすれば国民のもつお金も価値が下がって、政府の借金が減る。

 この投資家はこの当たり前のことがよくわかっていると思う。
 ぼくらがもっとも心配するのは、いつ日本は破綻するのか、ということだ。株が下がり、年金機構も大損し、日銀がもつ株の運用も難しくなる。結果、年金がもらえなくなったり、さまざまな公共サービスが受けることができなくなる。ジム・ロジャーズははっきりしている。お金をもつものの余裕である。
 ぼくらは簡単に移住できない。ただ黙って待っているという状態である。日本はここ30年で遅れに遅れてしまった。技術の進歩は5G などの登場で確実に進んでいくのだろう。
 尾鷲市においてでも、白タク、どこでも乗れてどこでも降りることができる乗り合いミニバスができるかとなれば、既存のバス会社、タクシー会社に遠慮しなければならない。調整が必要となる。こんな社会仕組みで大胆な改革ができないのは当たり前であり、これこそが日本が貧しくなっていく理由である。

たいしたもんだ

2019年03月15日 | 日記
ビールと紹興酒をたらふく飲んで、たらふく中華料理を食べて酔っ払った。それでも翌朝はすっきりしてもおで、普段岡田さんと、やけ酒はアカン、怒り酒、悲しい酒もイカン、そういうときは飲まないようにする、と話していた。機嫌のよい酒は翌朝の体調に大きく影響しない、とぼくは思う。では機嫌よく毎日飲んでいたらよいかというのはまた別でやはり徐々に肝機能は衰えることだろう。石原裕次郎や美空ひばりは酒で死んだような気がする。

 今日は事務所には行かず、二輪で保水性コンクリートを作り、モルタルコンクリートも作り、綿くずとセメントを水で練ったものと、綿くずとセメントをぼくが作った混和剤で練ったものを作り、念のため比較するためである。
 汗が出てきた。すると体調はさらによくなる。アルコールが発散していくような気がする。
 毎年のことであるが今年は特に木蓮の花が見事に咲いたが、いつものように春の嵐の突風で飛び散ってしまった。道路の散った花びらを都度拾うのは恒例である。
 藤のツルの行方を見ていると、どうやって伸びていく先を感じとっているのだろう、と不思議になる。誘導してやっていいものか、まだ調べもしないで戸惑っている。石楠花、芍薬も順調そうだ。木瓜は4本あるのだが、もうじき花が咲きそうな蕾がある。花の命は短い。木蓮は特にそうだ。あと庭にはハナミズキ、トサミズキ、クチナシ、レンギョウ、アジサイ、サルスベリ、マンサクがあり、山茶花は今年よく咲いた。次々と咲いては一年また待つ。庭で何かをやっていると、暇暇に植物の状態を観察することになる。花が咲くと嬉しいものだ。ちょっとした幸福感がある。
 
 話は違うが、NHKの朝のドラマ「まんぷく」はカップラーメンまで、残すところ「具材」と「蓋」と「カップへの麺の入れ方」までになった。この萬平、実在の百福さんは実にえらい。憲兵に捕まり拷問され、進駐軍に疑われ拘置所に入ったりしたが、めげずに、96歳まで生きた。これもえらい。カップヌードルの麺には栄養があることもよくわかった。この辺の因果関係はわからないが、塩分、脂質、糖分、たんぱく質だけでなくカルシウム、ビタミンB1、B2も入っている。へえと唸ってしまった。彼は毎日朝、開発した自社ラーメンを食べていたらしい。たいした人だ。






ニュースの性質

2019年03月14日 | 文学 思想
 テレビニュースというのは大方「悪いニュース」「不幸な出来事」「目を惹く事件」を報道しやすい。よい、心温まるニュースよりも「少女2人が自殺した」とか「ピエール瀧がコカインで逮捕された」とかであり、電波を使って「後藤真希が不倫していた」とか、そんなネガティブで暗いニュースばかり見ていたら心もどうにかなってしまうかもしれないから、「良いニュース」というのは報道されにくいけど、そっちの方が多いと心に刻んでおくべきだ。世界は確実に良くなっている。ネガティブなことを知りたい、興味をもってしまう本能がぼくらにはあるのかもしれないが、その本能はコントロールできると思う。
 映画やテレビでも「いい人」より「悪人」の方が魅力的なことがある。悪人のほうが見ている側の溜飲を下げさせるのによい対象であり、それが現実的に生き生きしていなければならないからだろう。だからぼくらは「悪人」の方に存在感を感じてしまう。もちろん善人も、正義の味方もいいが、物語を進めていくうえで、不幸な事故や病気、暴力、窃盗、強盗、殺人などが出てくる。虐める生徒、虐められる生徒も出てくる。脳が感染してしまうから、これにもコントロールする能力を備えなければならない。

 世間というものは時に鬱陶しいものだが、別に世間が悪さをしにくるわけではないので、たいていの噂話や悪口は知らないで済むわけで、だいたいが平穏の中でわれわれは暮らしていると言ってよい。ちょっとした楽しみとやらなければならないことと、ちょっと不運なことと、ちょっと退屈、と言う物が織り交ざって暮らしは進んでいくのである。死ぬことなんて体験できない。おおよそ「死」が存在するのは自分ではなくて近親者などの第三者の近しい人に存在するのだ。

 

イギリス、日本はどうなる

2019年03月13日 | 社会・経済・政治
 イギリスは一体どうなっているんだろうと気にかかる。アイルランドの問題があり、スコットランドやウェールズの分離独立の問題もある。国家が小さな単位になっていくことはよいことかもしれない。例えばルクセンブルクは小さな国家である。ベルギー、フランス、ドイツに囲まれた人口57万人で、世界一位の富裕国であり、一人当たりの生産量が高い。鉄鋼業が衰退し、国民は金融業に舵を切り、EUでの金融センターとなった。同様にシンガポールも都市国家であり、アジアの金融センターとなった。ひと昔前は中継貿易で稼ぐ国家だった。
 ルクセンブルクはロンドンに次ぐ金融センターというから、イギリスも最終的にはロンドンだけでやっていくことになるのかもしれない。
 短期的にどうみればよいのか、長期的にどうみればよいのか、ぼくにはわかりにくい。
 イギリスの人々の思惑もわかりにくいところがある。日産の工場を誘致した市の投票者の60%がEU離脱に投票した。日産が工場を移転させるだろうと予測はできたはずだ。それを今になってそれは困る、失業すると言われてもなあ、とぼくだったら思う。イギリス人はそんな覚悟もしてEUを離脱することにしたのではないか。
 経済パニックが起き、世界に波及していくことだけは避けなければならないだろう。

 さて、日本は安全保障の面でアメリカから無理強いを言われそうである。駐留米軍の給料まで出せ、と言う勢いだと聞いている。
 アメリカにべったりの日本は窮地となる。朝鮮半島、中国ともそれなりに仲良く、対等にやっておれば、アメリカばかりに依存する必要もない。イージスアショアが秋田と山口に配備されるというのもおかしな話だ。グアムへの通り道が秋田と山口だということだ。イージス艦の方が安く、ミサイル数でも桁が違う能力があるのに、十数本しか撃てないイージスアショアを買わされて、どうするんだ、という声もある。玉川徹の言うように、日本は外交のあり方を変える大転換時期に来ているのかもしれない。

 経済政策と日米同盟のツケをやはり安倍首相に最後まで責任をとってもらいたい、と主張する学者もいる。このまま政権を継げば、たいへんなことになると政権をとることを躊躇う自民党員や野党議員もいるという噂もある。お金のない日本にとって、軍備で攻められ、車関税で攻められるのは苦しいところだ。
 イギリス、中国は電気自動車に舵を切り、近い将来ガソリン車を廃止にする。おそらくこの傾向はヨーロッパ、アメリカでも進んでいく。水素自動車になってほしいと思うが、そこへいくまでの間が電気自動車なのだろう。

 今は情報も過多だから、尾鷲からでもイギリスのことを考え、ルクセンブルクのデータを取り、日本の諸問題についても素人でも感想は述べられるのである。
 

貴乃花解説者

2019年03月12日 | テレビ
  下肢のこわばりと痛みがとれてきた。まだ本調子ではないが普通に歩くことができている。ちょっと力んだり、階段をかけ上ったりすることはできそうもない。たぶん、これからそういうことはできないのだろう。別に階段を走らなくても、道を急ぎ足で歩かなくてもいいのだから、年相応にやれ、ということなのだろう。
 座って養生していたので、大相撲を楽しみに観ている。

 貴景勝、阿武咲が快調である。豪栄道も今場所は強そうである。白鵬も調子がよさそうだ。このまま貴景勝が突進していくような勢いである。まん丸の玉がぶつかってきたら、さすがに横綱でも受け止められないのではないかと思う。これほどに分厚く丸い力士はいない。豊ノ島より丸っこく、ぶつかりの角度、膝の曲がりも、崩れない。
 このくらいの背丈と突き押しだけでは横綱は無理ではないかと思っていたが、こういう横綱も可能性があるのではないか、と思いつつある。
 残念なのは栃ノ心だ。カド番、怪我が治っていない。右上手が取れない。
 ところで痛快でダンディーな解説者の北の富士が年老いてきた。失礼ながら解説ミスもあり、記憶力もあやしくなってきた。心臓の手術もした。横綱経験者の貴乃花も以前時々解説をしていた。貴乃花も一回、二回と解説してもらいたいものだ。辛口の解説文をしていたと記憶している。NHKが相撲協会と貴乃花の間をとって、仲直りさせようとしているというネットニュースが流れてきた。
 そうなれば楽しみではある。貴乃花ほどマスコミにいじられる人はいない。驚くほど、小さい頃から騒がれ、マスコミの格好の餌になった。しかし稽古に精進し、強い横綱になった。マスコミが騒ぐ分、応援者も増えたように思う。
 まさに貴乃花は、オシャレもして解説者の椅子に座って、厳しい解説をしてほしい。どうなるのだろう。


自分のことってわからない

2019年03月11日 | 日記
 左下肢がややよくなったと思ったら、今日の朝は右下肢が痛い。もともと右下肢も悪かったが、左下肢の方が痛さで勝ったので、左がよくなってくると、もともと痛かった右の痛みが前に出てきたのではないか。左をかばったことでさらに悪くなったのではないか、と考える。岡田さんが電話をくれ、操法をライン動画で送ってくれたのは肉離れの痛みを和らげ、治していくというものだった。3回ほどふくらはぎの肉離れを起こしたらしい。
 それを教えてもらって、左下肢はずいぶんと楽になった。すると右下肢の痛みが起こったのであわてて、右下肢の手当てをした。自然形態法という操法については彼からよく聞いていた。
 ぼくがうつむきに寝て、細君がぼくの膝に手を当てて、もう一方の手でふくらはぎを足首方面に掻くように擦る。10回くらい。次にふくらはぎの痛いところをぎゅっと両手で包む。以上を繰り返すだけである。なぜよくなるのかわからないが、とにかく朝の痛みがとれて、歩けるようになった。
 身体はこのように衰えながらも物事は進んでいる。今日は午後から若いプログラマーと話し合った。25歳というにはぼくにとって若すぎる年齢だが、若いからこそもつ知識や感性というものがある。自分の娘や息子より若い。世界は可能性に充ちていることだろう。ぼくはアイディアをぶつけるだけである。かれは率直に、できる、できない、う~んできるだろうけど時間がかかる、と答える。
 ぼくは若い頃よりは慎重であり、いけいけどんどんとならず、じっくり考えているつもりだ。はて、じっくりとはどの程度のものか、自分にはわからない。

ひきこもる

2019年03月10日 | 日記
 両足が動かなくなってから、つっぱりはあるものの多少は緩和したと思っていた。するとその日の真夜中の2時半頃、左足のアキレス腱からふくらはぎの下辺りが痛くて目が醒めた。トイレに行っておこうと左足から立とうとしても痛くて立てない。普通に歩くと痛い。かばって歩くことになる。すると右足、臀部がつっぱる。やばい、と思う。

 昨日は一日中温湿布をし、ロキソニンを一錠飲んだ。右脚側もややこわばっている。
 今日は日曜日、明日病院に行ってみようか。間欠性跛行は血管が原因なら動脈硬化によるものだと考えられて心臓外科らしい。脊柱菅狭窄症なら神経が疑われて整形外科だとネットを検索すると書いてある。
 昨日よりずいぶんよくなっている。しかし明日になればなにもかも忘れたように治ってしまうとは思えない。

 アマゾンで、デュークエイセスの「日本のうた」50曲を2枚のCDに収めたものが売っていた。値段はバラバラだったのに驚いたが、購入したら、次の日には配達されたのだった。思い出したい曲がいくつかあった。山口県の「あの橋を渡ったら」静岡県の「茶茶茶」岐阜県の「マンボ鵜」東京都の「君の故郷」などを懐かしく聞いていて、いずみたくという作曲家の歌は昔「歌声喫茶で歌っていたような雰囲気の曲である、と思った。永六輔には作詞家として言っておきたいことは言うぞ、という意志を感じる。日本の民謡、ハワイアン、ボサノバ、マンボ、チャチャチャ、演歌、合唱など世界の音楽も取り入れた気合いの入ったプロジェクトだった。五年かかったということだ。これを応援してくれた東芝EMIに感謝していた。
 カラオケにはこの50曲の中から
3曲しかないのが残念である。
 今日からは大相撲である。えっ? もうあれから二ヶ月? 早すぎるのではないか、怪我も力士は治せないんじゃないか、と思った。

世界は良くなっている

2019年03月09日 | 社会・経済・政治
 20年前のテレビ、テレビ電話、電話、パソコン、計算機、カーナビ、ラジカセ、ビデオカメラ、カメラ、写真や動画の保存、また再生機、ラジオ、新聞、時計、雑誌、他のいろいろなものの値段を合計すると100万円以上になるらしい。それが今やスマホ一台に集約されている。値段はといえば10万円しない。通信料と一緒に分割しての払いだから買いやすい。
 デフレ時代が続くはずだ、と思う。
 それでも、日本の購買力は、政権が交代しても、株が上がっても下がっても、異次元の金融緩和をしても、為替の高低差があろうとも横ばいでグラフは横にまっすぐで推移している。日銀がどれだけ紙幣を刷っても、政府の国債をどれほど買おうと、株をどれほど買おうと、購買力は変わらず横ばいである。本来はスマホに多くのものが集約されたのだから、日本の経済力も落ちていいはずであるが、頑張って堪えている。
 パソコンが特に必要ではない普通の人はタブレットとスマホでほとんど用事が済むように思う。
 そう思えば世界は進歩しているというか、良くなっているのだと思う。乳幼児で死ぬ数が激減した。初等教育普及も男女とも90%を越えるようになっている。殺人事件も減少し、清潔度も上がって水洗トイレが普及している。

 ぼくにとって今一番、分かりにくいのは、国の借金はどうなるのか、どう処理されるのかという問題である。おそらく破綻するときがくる。それでも長い目でみて十年もすれば世界は良くなっていくという思いがある。
 日本は戦後の復興で経済成長を果たした。やがてバブル景気となり、異常な株価、土地の値段が上がった。それが突然に崩壊した。そこから30年である。政権はいろいろと代わったが、その努力は悪くなっていくのを押し止め、維持したのだと思う。その代わり、犠牲となった分野もいろいろある。老人も女性も総動員して、国の維持を図っている。
 技術のシンギュラリティーは2035年ー40年あたりでくる、と専門家は言う。国が万が一破綻しても次の時代の技術は進んでいくのだろう。
 
 
 

歩けなかった

2019年03月08日 | 日記
 今日は保健所による民ぱく宿の点検の日で、急いで掃除をしようと、階段を急ぎ足で歩き、玄関んまでいくと、突然脚が動かなくなった。両脚である。予兆はあった。小臀筋と中臀筋がなんとなく突っ張った。それは午前中のことで、本格的には午後に起こった。大腿四頭筋肉がつってしまい、ふくらはぎもつってしまって、歩けない。ひどい痛みではないが、無理に歩こうとすると痛い。なにもせずに休めばそのうち筋肉の硬直も収まり、緩むような気がする。しかしながらちょっとくらいは動かせるので、我慢して片付けなどをしたが、掃除機はかけられなかった。
 そのうちに保健所の女性がやってきて、届け出した間取りや衛生上のこと、火災系のこと点検し、ご近所への騒音には用心していただくように、と助言された。
 ぼくは「あなたに民ぱくの法律について話したら、その意見は県の食品安全課、または観光庁にまで届くのか「と訊いた。「届きません」とはっきり答えた。
 ぼくはこの民ぱく法は大都市用のものだと思う。地方は空き家も多いのだから、民ぱく法で括らず、地方自治体の条例で決めればいいと思う。あるいは民ぱく田舎版バージョンを作るべきだ、と言った。その女性職員は、「確かにそうです。都市型のものだと思います」
ぼくは「管理業者になると空き家を何軒も民ぱくにできるというのも解せません。空き家を利用したいのは地方にも多いのです。尾鷲の不動産業者で、民ぱく管理業者として登録しているところはありません。これも地方無視の法律です」「管理業者資格については私に知識がありませんのでなんとも言えません」
 ソファに座って話していると、少々筋肉も緩んできたような気がする。保健所の賢い職員は妊娠六ヶ月らしく、ぼくの息子より2つ年下である。平成の次の元号生まれの子となる。そんな話もちょっとして彼女は帰って行った。
 脚はゆっくりとなら歩けるようなった。
 こうなるのはなぜか、知らなければならない。また起きるはずだ。どうやら筋肉は「急ぐな」「急いて緊張させるな」と言っているようであるが、脱水の症状かも知れない。ぼくは肝臓の疲れかもしれない、とも疑う。素人が疑ってもしかたがないので、病院で訊いてみるしかないか、と残念な思いがする。昨日はマッコリをガブガブ飲んでしまった。水を飲むのを忘れた。そして下痢ももした。飲み過ぎのたたりなのかなあ、としょげている。こういうしょげることが積もってきている。イヤなこった。
 

楽しみ

2019年03月07日 | 日記
今年の木蓮は今日が満開で、それは例年になく見事な咲き方であった。「ハナミズキ」のような「モクレン」の歌を知らないのが悔しい。きっとあるはずだと思う。一昨年の剪定の効果ではないか。今度シルバーセンターへ行って聞いてみようと思う。今年は山茶花も見事だったので、さい先のよい春のスタートだった。次には桃が咲き、木瓜が咲くはずである。
 実験の小さな透明コップの二つでクロッカスの花が咲いた。他の二つも芽はでているのでいけると思う。
 今日は、黒松とジャスミンと柳の苗を買ってきて、鉢に移した。ひとつは保水層+シルク砂、もうひとつは保水層+殺菌した極小粒の砂。最後は保水層+培養土。これに液肥を入れた。
 透明コップは4種に分けて、シーベリーの種を各コップに5粒ほどまいた。今日以降一ヶ月は水やりを避ける。それでどうなるかが実験である。
 これでしばらく様子をみる。雨がふりそうな場合は事前に屋根をつける。日光が直接当たるように位置を確認する。
 前回、保水層を作り、表層には綿くずで作った人工土でやってみた。見事に失敗した。クロッカスの花を咲かせたのは、保水層+人工土ではなく、保水層+シルク砂であり、保水層+砂であった。
 この結果を見て、保水層をもっと保水力があるようにし、表層を人工土は使わず、3種のもので試してみる。砂漠の砂川を使えるのが一番いいのだから。
 保水層はゼオライトでも試す。
 さてどうなるか。楽しみである。
 


どのくらい耐えられるか

2019年03月06日 | 文学 思想
安全な水が飲めて、自転車、バイク、車に乗り、家の中にはテレビやエアコン、冷蔵庫などの電化製品がある。
 生活を維持するのに、電気代、ガス代、水道代、ガソリン代、あとは故障したり買い替えたりする原価償却代(つまり買い替えるためのストック代)、そして食物代が必要である。これに家賃かまたはローンか、すでにローンも終わった家なら修理費やら改装費やらをストックする。スマホ料金も今では必須である。
 するといくらになるかというのは済むところの不動産価格と関係してくる。

 家賃を除外すれば、電気代2万円。水道2千円、ガス3千円、ガソリン 6千円、買い替えのストックは車もあるから3万円。電話料金(スマホ代も含む)1万円。食物は加工されたものも買うことを含めて、3万円。服や靴も買うからこの費用に月に1万円としておこう。合計で11万1千円になる。

 ここまでが現在の日本人の平均的な暮らしの絶対費用だと思う。この費用を下げなくてはならなくなるとテレビが故障して買い替えができないとか、エアコンが使えないとかとなってくる。

 そしてヨーロッパや北米諸国の生活水準とは日本はそれほどの差はないように思われる。中国もその仲間入りし、ロシア、インド、東南アジア諸国も続こうとしている。

 この生活水準を守るため夫婦共働きを余儀なくされる。子供の教育もだんだん上がってくる。働けるうちに子供に高度な教育を受けさせたい。すると大学生活をさせる貯蓄や余裕ある収入が必要となる。30代、40代は子育ての山場である。とにかくお金がかかる。

 経済的先進国とはおおむねこのような水準であろう。すると疑問が出てくる。債務の多い先進国、つまり借金が多く、返すお金が大きい国々は先進国と言えるのだろうか。無理して借金をして、経済を維持しているのである。会社で考えれば借金ができないから縮小するしかないだろう。国の場合、国民の貯金が担保のようなものだから、スーパーインフレを起こしてしまえば、国民の貯金は限りなく紙くずとなり、政府の借金はゼロに近づく。ここまでくると、パニックどころではない。荒れ狂う社会となるだろう。
 
 ぼく自身はどの程度までの生活に耐えられるか、立ち直りのおもしろいチャンスがあるか、いろうろと考える。キョロキョロとカエルのように見る。


 

分断という思い込み

2019年03月05日 | 文学 思想
 「分断という思い込み」。あの人達とこの人達、アメリカ側と中国側、西洋諸国とアジア諸国。あの宗教、この宗教、あの政党、この政党。反日、反韓、ぼくらはいつも物事を分断して考えている。この話も「MINDFULLNESS」の話である。
 ぼくは以前から吉本隆明が作った造語である「共同幻想」に拘っている。観念の領域には「個人幻想」「対幻想」そして「共同幻想」がある、というのだ。そして「個人幻想」と「共同幻想」は時に逆立する、相反することもあるという。ぴったり密着するときもある。
 連合赤軍のリンチ事件が明らかになったとき世は騒然となった。社会をよりよくしようと思って立ち上がったにちがいない青年たちは、追いつめられてしまうことで、森恒夫や永田洋子らの幹部によって、仲間が仲間を殺すということまでしてしまった。まさに、共に訓練するグループ、共に思想を同じくするグループ、そして共に逃げるグループという「共同幻想」をもつ彼らである。
 しかし、その共同生活の中でも個人は個人であり、マニキュアをしたいものもいるだろう。それが気に入らないものもいるだろう。この時に、個人は「共同幻想」を使い「個人幻想」を「共同幻想の下」に置こうとする。
 宗教も出発点は人々の救いであり、心の平安である。それがキリスト教の歴史を見ればわかるように「殺す集団」となる。最近では「オウム真理教」がそうであった。共同幻想と個人幻想の一致度が高いほど強固な組織が出来上がる。

 三人以上のグループ、集団、組織はよくよくこの点を考えなければならない。個人幻想が強力な磁石をもつ組織に吸い込まれると悲劇が起こるということだ。だから組織は常に「出口」を用意しておかなければならない。出口を制度的に言えば、労働基準監督署であり、失業保険ということだろうが、それは経済会社にまつわる制度である。宗教はどのようにすればよいのか。学校のクラブはどうすればよいのか。出入り自由で決して強制されることのない緩い集団にするしかない。そして意見が自由に言えなければならない。この程度のことならだれでもわかることである。それでもオウム事件は起こった。たぶんそれだけでは集団を作るには不足なのだ。個人幻想と共同幻想が一体化しない、させない方法。人類はその開発が必要なのだ。そのひとつに「思い込み」から開放させる方法があるのかもしれない、と思ったのだった。

思い込み

2019年03月04日 | 社会・経済・政治
 「思い込み」で世界を理解してしまうことがある。
 1.世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は過去20年でどう変わったでしょう。
    A.約2倍になった  B.あまり変わっていない  C.半分になった

このような質問をさまざまな国のさまざまな分野で活躍する人々に実施してきたハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ローランドは「FACT FULLNESS」という本を出版した。著書の中で、回答者は医学生、教師、大学教授、著名な科学者、投資銀行のエリート、多国籍企業の役員、ジャーナリスト、活動家、政界のトップまで、間違いなく高学歴で国際問題に興味がある人たちだった。
  この1の質問に対して、解答はCであり、日本での正解率は10%である。

 2.世界中の一歳児の中で、なんらかの病気に対して予防接種を受けている子供はどのくらいいるでしょう。A,20% B.50% C.80%

 正解はCである。これについての日本の正解率は6%である。ちなみに上記1.と2.のクイズで最も正解率が高いのはスウェーデンであり、二位はノルウェイである。
 
 ぼくは幸運ながらも正解だった。しかし世界にはさまざまな分野があり、そのどれもに精通する人などはいない。
 注意しなければならないことは、思い込みによって判断を誤ったり、政策を間違えたりすることだ。
 3.世界の平均寿命は現在およそ何歳でしょう。

 A.50歳 B. 60歳  C.70歳

 解答はCである。世界は総じて貧困、飢餓が減っている。その分平均寿命も上がっている。これはぼくの勝手な未来への思い込みだが、癌は約四年くらいで克服され、iPS細胞による再生治療医学も発展し、人間の寿命は120歳にほぼ近づくに違いない。遺伝子治療、遺伝子編集も進められるだろう。
 で、一体自分自身はどうなるのだろう。なにかしら特別にぼくだけ若くありそうもないし、他の人と同じようにあちこちと老化がある。自分だけ120歳まで生きるとはとうてい思えなくなっている。

 世界保健チャートというのがある。上下が寿命、つまり健康と不健康を表し、左右の軸は所得、つまり左側が貧乏、右側が金持ちを表している。それによると、日本は健康軸が世界トップで、所得は最高レベル4の域内に入り、シンガポール、カタールにははるかにおよばないものの、イギリスやフランスと肩を並べている。が、日本より上に、ルクセンブルク、アイルランド、ノルウェー、クウェイト、ブルネイ、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、アメリカ、スイスやオランダ、スウェーデン、デンマーク、カナダ、オーストラリア、バーレーン、ドイツ、オーストリアがいる。
 このチャートではインドがだいたい真ん中である。しかしこのデータは2011年 IMFの発表によるものである。最新のチャートはここで見えるということだ。

 データを基に世界を見るという方法もある。しかしながらごく個人の世界のことをいえば、目の前の仕事を掘り下げていけば、ある普遍的なところに突き当たるということがあると思う。世界で初めて氷を熱帯のキューバに運んだ男。ガラスを人工的に作った男。まあ、これはまあ別の話であるが、生きていての姿勢のあり方でもある。著者は「思い込みを乗り越えデータを基に正しく世界をみる習慣が身につかせる方法を思いつき、講義にし、本にしたのである。この態度は必要だと思うのである。



FACT FULLNESS など

2019年03月03日 | 社会・経済・政治
 ハンス・ロスリングの「FACT FULLNESS」、ジム・ロジャースの「お金の流れで読む日本と世界の未来」、橘玲の「もっと言ってはいけない」 
 どれも啓蒙書である。それぞれの視点から現在の人間について、現在から語っているというわけだ。 
 書店の本棚を眺めていると、竹中平蔵だの高橋洋一だの堀江貴文などの新書が大きな写真とともに、本棚で主張している。高橋洋一は日本には資産がいっぱいあるから、借金大国ではないという持論を展開し、財務省を目の敵にしている人物であり、安倍応援団の一員でもある。そうならその資産を売って予算に充てればよいものを、と思うが、どうなっているのだろう。
 竹中平蔵はパソナという人材派遣会社の取締役会長である。小泉純一郎政権の時には経済大臣をやり、何でもかんでも民営化が持論のように見える新自由主義経済学者でもある。ついでに派遣業を開放し、自分がその会社の会長とはどういう神経をしているのだろうとそのいじましさを軽蔑する。堀江貴文は刑務所体験を武器にしてあれこれと新書で物申している。いつの間にか、経営者から啓蒙家になってしまった。刑務所を体験したからってなにがどうなのだろう。国民の税金で風呂に入り、飯を食い、宿を提供されたのではないか。

 あくまでも勘であるが、この3冊の本はぼくに「読めよ」と囁いてくるようだった。自分なりに懸命に生きてきた22年であったが、平成の30年を振り返りたくもなる。ぐるりと周囲のこともしりたくなる。尾鷲は衰退し、日本の現在は嘘の統計の上に政治は成っているのだから、そのことも含め、読み物を探すことになる。
 最近の新書では堤未果の「日本が売られる」だった。普段あまり気にも留めず、報道にもセンセーショナルでてこない大事なことが書かれていた。水が売られる、土が売られる、森が売られるなどなどを読んでいると、立ち止まって考え、議論を尽くしてくれよ、自分の方も立ち止まる。
 さて今度の本は何を教えてくれるのか、夜が楽しみなのである。
 そうそう、「中島みゆき詩集2004-2015」が文庫本であった。ぺらぺらめくって読んだ。が買わなかった。その代わり、CDアルバムを2枚借りた。曲と一緒に歌詞も、と思ってしまう。