25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

パスポート更新

2018年03月31日 | 日記
 十年パスポートの更新時期がきて手続きをした。十年前とあきらかに顔が違う。顔全体が緩んでしまっているようである。ほぼ全ページに入国、出国の印とビザが貼ってある。行った国と言えば、インドネシアがもっぱらで、あとは台湾と中国だけである。
 時々、円とルピアの交換比率を見る。今は1円110ルピアくらいを前後している。ぼくがバリ島に行きはじめた最初は1988年だった。その頃は1円が15ルピアくらいだった。スハルト大統領の独裁時代であった。1997年に経済危機が起こり、ルピアは大暴落した。知り合いの女性がバリ島に来たばかりで、ルピアに替えて銀行貯金していた。大ショックだったろう。1000万円が150万円ほどになってしまったのだから。
 今はさらにルピア安になっており、一体どうなっているのだろうと思う。
 中国の内モンゴルに行ったことも思いだす。三国志の魏の国が今や砂漠である。羊が草を食べつくし、山羊が根っこまで食べてしまう。この広大な砂漠化は今進行して、北京近くまで来ている。
 これだけの砂漠があるなら壮大な太陽光発電ができることだろう。もちろん、農業が可能となるようsじたいものだ。砂漠地帯を横切る黄河も見た。黄河のそばも砂漠は地下水もあるのか、甘草を栽培していた。北京の様変わりにも驚いた。昔、メイン通りから脇道に入ると、長屋が並び、糞尿の匂いがしていた。長屋の各部屋には短い蛍光灯が一本ついているだけだった。どこででもタクシーに乗れた。今ではタクシーをつかまえるだけで時間が経ってしまう。
 使用済みのパスポートは返却してもらうことにした。前半五年はまだまだ大変な時期であり、後半からはそろそろ引退時期を探ろうとし、この三年は母の交通事故被害を切っ掛けに、主たる仕事から引退できる口実となった。
 行ってみたい国や都市がいくつかある。再び行きたいところもある。特にオーストラリアのブロークンヒルからひたすら真っ直ぐ砂漠を3時間ほど走ったところにある湖も朝のほとりに立ちたい。魚が腹を擦って挨拶にくるようだった。







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