25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

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2015年03月12日 | 日記
 交通事故のことで弁護士に母の代理人をしてもらっている。僕は母の代理人である。
 これまで5回弁護士と打ち合わせをした。またその間に3回郵便で資料を送った。判例調べも僕がやった。
 交通距離の計算も、新しい解釈の突破口も自分で調べた。調べたことを彼に送った。
 ああ、彼がパソコンさえできれば、そんな煩わしいことはしなくてよい。例えば、「入院機関は何日だった?」と何回も僕に聞く。
 「もう書いて送ってありますよ」いうと多くの資料の中からそれを探す。「事故で家のどこが改修必要になった?」それも一覧にして送っています」という。

 彼とは20年も前から付き合いがあるのだが、その間、僕はパソコンを学んだ。彼は慌ただしく仕事に明け暮れてパソコンを習う時間と好奇心がなかった。
 相変わらず、郵送またはFAXであり、「FAXの写りが悪い」などと言ってくる。
 いろいろな計算項目がある。普通、それはシュミレーションソフトでもできる。こちらはもうとうに知っている。しかしながら、パソコンの部分もイライラは置くとして、この人の執拗さには、舌を巻いている。つまり、敬服もしている。弁護士商売として、もっと合理的にやれば、と言いたくなってくるのだ。僕が5回も6回もいく必要はない。僕が書いて送ったものをパソコン上で、本当の資料(診断書や後遺障害等級や日付」の確認をしていけばいい話なのだ。

 今日もそうやって、だらだらと4時間が過ぎた。今日で終わらない、というので、また17日にでかけることになる。
「もういいんじゃないか。あとはあなたにお任せするんだから。それとも僕が将来介護費や親族慰謝料の計算をするのか。それはあなたの仕事でしょ」と言いたくなるのを抑える。

 ひらがなやカタカナは読める教育を受けているのに、リモコンひとつ触れない、スマートフォンはなから難しいと思う。電話をとるのと切るマークでさえわからない。そんな人も多い。

 商売のしかたが全く違ってしまっている。
 僕は今、身をもって感じている。

パソコンぐらいにはついていけよ。それができなければ迷惑かけるだけだよ、と言われてもしかたがない、と思う。IT社会はそこまで進んできた。今から30年前、キャプテンシステムがNTTで始まったとき、INSgaあと25年で完成しますから、と言った。25年は遠いと思ったものだった。今やすでに30年が経ち、どの家にでも光フレッツが入るようになった。INS構想が完成したのだ。当時言っていた老人の教授が無線の有効性を説いていた。今無線LANやWIFIになっている。

 世の動きは遅い。日本お3000kmの新幹線を作るのに、50年。中国は7年で15000kmを作っている。なんだか、インフレを整備するには社会主義国家の方が速いとう事実である。個人の権利も重たい。

 さて、打ち合わせも終わって、彼は小説が好きで、一人の作家がおもしろければ作品を全部読んでしまいたい、という。僕も同じなので、話が弾んだ。そこにはパソコンはないのだが。

 


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