25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

アメリカ大統領選挙

2016年07月27日 | 社会・経済・政治

  アメリカでは ミレニアル ゼネレーションが選挙の中核世代になっているようである。20代、30代の人々である。1%の人が40%の富をもつといわれるアメリカ。このミレニアル世代は格差が嫌いである。オバマケアを生んだのもこの世代だ。大学の無料化も主張している。サンダース元立候補者はこの世代から支持を受けた。いつも政治の中枢にいる既得権益者をも嫌う。

 一方、トランプ候補の支持者は白人の中層から下層の人々であり、移民には排他的のように思える。白人の人口が減ってきている危機感もある。アメリカがNo.1だという自負をとりもどそうとしていて、やや保護主義のように見える。

 ヒラリークリントンが思うほど人気がないのはミレニアル世代に支持されないからである。昨日友人と話をした。

  人工知能が将棋や囲碁に挑戦をしている。その技術が株式市場に現れたら、どうなるのだろう、という話だった。僕は資本主義が終わるのだろうと思う。ミレニアル世代は思想はどうであれ、格差を嫌い、大きな政府を望んでいる。

   マルクスが予測したかのように社会が進んでいる。早すぎ、鋭過ぎた彼の理論はロシア革命でズタズタにされたが、資本主義の終焉とともに、社会主義が登場するというのも、アメリカでは無意識に進んでいるように見える。 

 格差の是正とは、税の再配分である。また教育費の無償化である。消費資本主義がもたらしたアメリカの格差社会は、ひとつの踊り場にきている。とても興味深い。



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