25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

息長く

2017年06月06日 | 日記

 将棋界で14歳の少年が、と騒いでいたら、今度は卓球界で13歳の少年が俄然注目されている。羽生より強いものがでてくるのだろうか、と思っていると、やっぱり出てくるものなのだ。オリンピックは十代と二十代の祭典になってきている。

 激しいスポーツは夢のような時間があっという間に過ぎていき、残った人生は長い。

 剣道は八段範士が最高位で、八段教士合格後十年の歳月がいると聞く。友人の岡田さんは七段で八段に挑戦中である。今が一番強いのではないかと思うときがあると洩らしたことがある。彼で60歳である。60歳の彼と13歳の剣道少年とでは雲泥の差なのであろう。とことが卓球や将棋は違うのである。

 陸上においても水泳においても、スケートにおいてもも世界新記録がでる。どこで上限がくるのか、どこかでくるはずだと思うがいまのところその兆しはない。

 記録は人間の寿命が伸びるように、更新されていく。

 自分のことを考えてみれば、身体の衰えはひどいものであるが、脳の力は今一番柔軟ではないかと思う。脳の力というのは記憶力のことではない。動員力、経験力、洞察力や想像力のことをぼくは言う。

 若い頃は恥ずかしいくらいバカだった。これはおそらく同じ頃の東大生でも同じだと思う。人間力が試されるのは失敗したときだ。このときどうするか。といって失敗を恐れていると、革新、改革はできない。事業も恐ろしくてできないことになる。

 剣道は長い人生に付き合ってくれる驚くほど息の長い武道である。八段までに、失敗も多々あることだろう。

 ぼくも脳の息が長くやりたい。最低限の運動をしながらと付記しなければならないが。



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