25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

舟木一夫歌手生活55周年

2017年02月18日 | 音楽

 舟木一夫が72歳になった今も1ヶ月続く時代劇と歌謡ショー公演をやっている。BSTBSでは2時間にわたって、記念番組を作っていた。一度尾鷲のホテル望月で偶然連れションをしたことがある。その時のショーにも九州の方から追っかけがきていた。

  舟木一夫の全盛期は昭和38年から昭和46年ほどくらいだったと思う。この当時ファンは団塊の世代で今も人口が多い。

  一時期どうにもならなくなった時期があった。ところがその舟木がどうにもならないときはかつてのファンも子育てでどうにもならなかった。ファンたちの子育てが終わると、舟木は活動を再開した。1ヶ月間の新橋演舞場や新歌舞伎座に客を呼び込めるのは並大抵のことではんしだろう。

 歌うには恥かしい気がするが、高校三年生や修学旅行などは、聞くと、当時の高校生活の記憶がドーンと甦る人が多いのだろう。多くのヒット曲にも恵まれた。それに、新しいヒット曲などと欲をださず、徹底して、当時のファンだけに歌い続けた。橋幸夫のように、本を書いたり、講演したり、新曲披露するという風でなく、追っかけてくれるファンを大事にする戦略をとったのだろう。

 戦後すぐに生まれた人たちにとって、流行歌は三橋美智也や春日八郎、フランク永井などで、青春ソングを歌う若者はいなかった。すでに日本の経済は安定期に入っていた。

 高校三年生はこのファンが生きる限り歌いつづけられる価値をもつのだろう。それにしても、びっくりの観客動員力である。1ヶ月続けられる芸能人はどれほどいるだろう。パンチもなく、ど演歌でもなく、押しも弱そうな舟木一夫。あれもしたい、これもしたいということもなく、ひたすら開き直って自分の歌を歌っている。そして若い。「そのひとは昔」というLPをよく聴いたものだ。ぼくは「高原のお嬢さん」が一番好きで、よく今で口ずさむ。切なさを歌った歌だ。

 



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