25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

琴奨菊のこと

2016年02月02日 | 日記

 またトレーニングの話である。

 琴奨菊のトレーニングをYou-Tube で見た。全部の筋肉をバランスよく鍛える。彼の場合、必要なのは体幹の筋肉ではあるが全部の中には体幹筋も入っているので、トレーナーは「ケトルベル」を選んだ。錘に取っ手のついたものである。ロシア発祥らしい。こrを前に置き、両手で掴み、股関節を伸縮させることで胸の高さまで、振って上げる練習である。続いて、頭の上まで上げる練習である。相当きつそうである。

 別の動画では、バランスボールを二つ用意して、その二つのボールの上で四股を踏むというものである。普通の四股より十倍ほどきついらしい。バランスを取らなければならないので中層筋、深層筋も使う。

 もうひとつはハンマー投げを回しながら歩くというものである。

 膝の故障は股関節周囲の深い筋肉を強化することで、膝への負担を減らし、大胸筋を傷めたのはケトンベルで克服していったようだ。

 まだ32歳。今場所、相手のよこの動きや引きにもついていけるようになったのはこれらの練習のせいだろう。そして、大一番でも呼吸法によって緊張しすぎないメンタルトレーニングもできたのだろう。このことは優勝時のインタビューでも話をしていた。いわばルーテーンである。

 宮本武蔵からしてみれば、ルーティーンなどは小馬鹿にすると思う。剣術者はいつ闘うかわからないのだから、ルーティーンや準備運動などは有り得ないのだろうから。しかしながら琴奨菊はこの練習を続ければ、もっと強くなるに違いない。これまでと違う圧になっているのは、白鵬や日馬富士が一番よく知っていることだろう。

 柔道の三船十段74歳のときに試合を見た。彼はフワフワとしていて、巨体の八段や七段の柔道家がいくら技wかけても、鯉のぼりに技を掛けているようなものであった。そしてポイと三船十段に投げられるのである。投げる動作になってからの三船十段は目もとまらぬくらい動きが早い。ユラユラしていて、ポン、と投げるのである。十人と乱取りをするのも見たが、話にならないのである。昔の柔道とはそのようなものだったのか。合気道にも通じるところがありそうな気がした。今の柔道は、力柔道とレスリング柔道である。見ていておもしろくない。力でなぎ倒す、というのは現在の相撲もよく似てきている。舞の海みたいなのが出てきてほしいものだ。 



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