25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

酒癖の悪い初老の刃物男

2019年06月02日 | テレビ
  酔っぱらって刃物を持ち、外にでた初老の男が包丁を落とし、道に倒れていた。通報があり、二十代の巡査部長と巡査が駆けつけた。初老男は気がつき、刃物を持って立ち上がった。
初老男に警察官2人が「刃物を置け」と興奮して言っている。説得というのではない。興奮しきった口調である。警察官はすでに威嚇射撃を一発している。それでも酔っぱらい男はフラフラしているが刃物を捨てない。警察官との距離は10メートルである。警察官は拳銃構えて必死で静止するよう、言っている。初老の刃物男はそれも聞かず、ヨロヨロと前に進み、距離を縮めようとした。その時、二人の警察官はそれぞれの拳銃を発泡した。一発が腹に当たり、酔っぱらい男は死んだ。警察は適当な対処だったと二人の警官を擁護するとともに、警察への批判から逃れた。

 一部始終のビデオかどうかわからないが、ぼくがみた限りでは警察官に殺さずともよい冷静な対処のしかたがあったように思う。警棒をもっていただろうから、なぜ、警棒で立ち向かわないのか。コテを打てば終わりではないか。逮捕術も学んできただろうに、あの及び腰は何だ、と言いたくなる。刃物を落とせばよいだけのことを拳銃で向かう。
 こういった始末のつけかたが安易に許されるようなら、気持ちが悪い。警察にはむかえば、バン、とは。

 これをマスコミがどう報じるか注目したが、ぼくが見た限り、このやり方にコメントしたり、批判することはなかった。

 日本には剣道という武道がある。警察官は習うはずである。武道は攻撃にも使えるが、守るために使うために学ぶのだろう。殺すためではない。酒癖の悪い初老の男も運が悪かったというしかない。警察もこの事件は重視し、このようなことが起こらないよう対策を練るべきである。僕が息子だったら、必ず告訴する。 

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